2013年9月16日月曜日

Sonyがシステム運用の一部をアクセンチュアに移管

Sonyは国内におけるグループのシステム運用の一部をアクセンチュアに委託したそうです。両者で合弁会社をつくり3年後にアクセンチュアに株式を譲渡して完了。と言う事です。

外部委託に関しては、私も著書次世代クラウド型システムの戦略的利用のすすめでも書きました。効率化を追及するには、①どこにでもできそうな業務に関しては外出しして、②自社内では戦略的な情報システムを運用する、と言う考え方は正しいと思います。

限られた企業内資産の活用を考えたとき、企業内に必要なもしくは特化した部分においてその資源を分配すべきであって、どこの会社でもやっているような、もしくはできるような業務に関しては、特に大事な社内資源を裂く事は得策ではないでしょう。

この事はコダックが1989年にIBMにシステムを丸ごと移管したときを思い出します。この時コダックは「自分たちの仕事をする」と言う事を言っていました。つまりシステムは活用するが、開発・運用・保守に関しては、自社でやる事ではない、という判断をした、と言う事です。

いまSony再生で猛烈な回復をさせている平井社長の意向があったかどうかは分かりませんが、前述した資源の最適化はここでも発揮されたように思います。

アウトソーシングは会社の資源を有効に活用できるだけでなく、運用管理まで考えれば大きなコストリダクションに繋がる事を考えるべきでしょう。最先端をやるなら自社製品に組み込むプログラムやセンサーなどを活かした技術の蓄積が必要な訳であって、決して業務一般のシステム開発を続ける事ではないと思います。

未だに会計システムなどの制度システムを自社開発している所があるとすればそれは大きな損失を招いていると思われます。そのデシジョンを見直す機会を設けるべきだと思います。

貴社の情報システム部は大丈夫ですか?

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