2015年4月6日月曜日

AIは脅威になるのか?

日経ビジネス2015年3月30日号

この一覧表はなんだ

いよいよ映画「ターミネーター」の時代がやってくるようだ。2表は英オックスフォード大学カール・フレイ氏らの2013年論文からの抜粋らしいが、これらの職業に属する人(左側)がいたら注意する必要があるかもしれない。近い将来AIにとってかわる確率が高い職業という。右側はAIではできない仕事という事になっている。

グーグルの自動運転技術は、すでに100万km以上走っていて一度も事故を起こした事がないそうだ。どこを走っていての結果かは分からないがかなりの精度を確保しているらしい。と言う事もあって短絡的にタクシー運転手などを入れているのだろうか?ただAIは指数級数的にその機能を上げていると言う。

ブログ2回前にロボットが人に変わると言う記事を書いたが、その根幹はAIである。AIだけでは取って変わる事はできないだろうが、人の仕事に浸食して来る事は確かだろう。AIの研究に投資をしている人は多く、その代表者は以下の写真にある超有名人達である。




イーロン・マスク氏は「AIは核兵器より危険」と指摘している。有益なAI研究を支援するため資金を寄付したと言うが、ビル・ゲイツ氏(中)やスティーブン・ホーキング氏(右)も脅威論を唱える、そうだ。(写真=3点:Getty Images)日経ビジネス2015年3月30日号)

AIは恐ろしいほどの発達をし続けており、それは脅威にも感じる程ではあるものの研究に値する物ある事は確かだし、我々の生活に利便性をもたらすのも分かっている。その先まで考えるかどうかではあるが・・・・。

AIに関する研究に加え学習も盛り上がっているようだ。年額144万円もするMOOCなどあるようだ。経営者や起業者などが参加しているという。もっとAIについて活用方法を考える必要があるだろう。




      

Apple Watchをどう活用するか!


Apple Watchの使い方をビデオで紹介します。というメールが飛んできた。使い方の紹介ビデオでこれまでよりも細かな内容になっている。これをどうビジネスで使うかが課題になるだろう。何故ならiPhoneやiPadが個人ユースだけでなく広くビジネスの現場で応用かつ活用されているからである。より早く合理的な利用方法を考えれば、専用端末よりも格段に安い仕組みを考える事もできコストの削減を可能にする。iPadにおけるレジスター機能、iPhoneよるバーコードリーダー読み取りによる棚卸の合理化など枚挙に暇が無い。


Apple Watchによる現場管理


私が注目しているのは「ビジネス現場で使えそうだ」という点である。数あるウェラブルデバイスでやはり操作性は優れているように思われる。この操作性を活かした方法として、生産現場での使い方を考えている。日経コンピュータによる「超エクセル」特集が組まれたのが約1年半まえだが、その時に事例にでていたヤマハ楽器では、現場の生産状況を把握するために、生産日報のEXCEL手入力からMotionBoradを利用した方法に変更した。

① 前者は生産が終わってから生産日報を作成するため、当該作業に非常に多くの時間を取っていた。
② これに換えて現場の工程毎に完了した時点でiPadの画面から当該作業の完了ボタンを押すだけにした。

①では生産が終わってからしか現状が把握出来ないが、②では生産の途中で状況がわかるため、タイムリーに生産支援など現場を迅速にサポートする事ができた。というものである。またこれらの対応に年間試験試用だけで1000万円の削減ができたと言う。

これまでのデバイス利用よりもっと細かなデータを取得する事ができる。


これをApple Watchに置き換えてみると、今度は個人毎の生産性を把握する事ができるようになる。コンサルティングをやっていると現場での時間集計が困難な状況があることがわかる。これを取得する為には現場の負荷がかかることが多いからだ。しかし一人一人がApple Watchを持っていれば、作業環境時に画面をタッチして終わる事ができる。生産指示変更通知などもApple Watchを通じて生産管理部かどから発信する事もできるので迅速な対応が可能になる。

特に多機能工や複数ラインを担当する作業者の状況は把握しらいが、Apple Watchは一人一つなのでiPadの様な作業で一台より細かい単位で利用する事ができる。

センサーを使えば良いと言う話もあるが、現場の作業は画一でできる所とそうでないものがあるし、センサーでは生産指示などを個人個人に出す事はできない。双方向通信ができて成り立つのでセンサーより合理的である。ラインが変更になってもApple Watchは人が付けているのでセンサーのように再設置は要らない。

この時に重要なのは、現場で如何に簡単に扱えるかだ。これまでのAndroid系のWatchに比べて操作が簡単に使えそうな機能をもったApple Watchは現場でも十分活用する事ができそうだ。導入に当たっては、パイロットモデル工場を選定して実施してみると効率か課題が輪分かってくるだろう。

どなたか一緒にやりますか!

2015年4月3日金曜日

TOYOTA Investors Meeting 2015 基調講演にみる豊田章男氏のすごさ

先日友人のススメで表題の講演をUstreamのLIVEでみた。最近感動という言葉から遠いところにいたが、私は一時的に圧倒的なトヨタファンになってしまった。創業家である故の苦悩もあったというが、創業家であるが故の血を感じる事ができ、この人でないとできない仕事だと感じた。

第Ⅰ部:基調講演「トヨタが考える持続的成長とは」
トヨタ自動車株式会社 取締役社長 豊田章男


KeyWordをまとめて見た

① シンプル&スリム

工場のラインや設備などがモジュール化してあり組み合わせて状況に応じた工程を作り上げる事ができるもの(ビデオ参照)。(これは以前、確かトヨタ出身のテスラ社員が考案したものと類似があったが)工場のシンプル化は変化に対応するだけでなく、新工場を立てる上でのコストダウンにもなるという。トヨタでは40%のコスト削減を実現した。2015/04/03日経新聞にトヨタが中国とメキシコに新工場を建設するとあったがこれらの最新手法が取り入れられるだろう。

② 現地現物

やはり現場主義であること。実際に見て見ないと分からない事はいくらもある。ネットが流行っていて、行った気になれる仕組みは幾つもあるが、カメラに収まらないそれ以外の光景、におい、雰囲気は現地にいかないとわからない。これはトヨタ文化らしく章男氏以外の役員にもそのDNAは受け継がれているようだ。

③ SNS

正直驚いた。が話を伺ってわかった事だが「社長に全ての情報があがってくるとは思いません」と言われた。情報があがるのを待っていては遅いし、その情報もスクリーニングのかかった良い話ばかりでは意味がない。だから自ら情報を取りに行く、と言う。現場の人とSNSを通じて情報をこまめに収集している。「②現地現物」とはいえトヨタぐらいの規模になるとそうそう現地にいける訳ではない。現地に行きつつSNSでも情報を集める。社長は判断が仕事なので現状を知らないといけないと言った主旨の話をされていた。

セキュリティーも大事ではあるがビジネスをやっている以上、有用な手段は使う、と言うスタンスか。余談ではあるがワークスアプリケーションズの次世代ERPのHUEはビジネスアプリでありながら作業者同時のコミュニケーション、生産性を上げるために、SNS機能を搭載している。これも新しい取り組みで面白いと思った。




第Ⅱ部:特別対談「小谷真生子が訊く、豊田章男の本音」
ゲスト 小谷真生子 × 豊田章男


小谷真生子との会談では、彼女が準備不足かグダグダだったが、章男氏の内容は良かった。上のSNSの利用に関しては、この会談の中で出たものである。

私はドイツ車に乗っているが、ちょっと日本人として「これで良いのか?」と思ってしまった。私も以前はトヨタに乗っていたしエスティマが出たときは感動のあまりディーラーにいち早く電話したことを覚えている。しかしボンドカーにもなったオープンカーのドイツ車を買ってから、あまりの楽しさで、それ以来同じドイツ車を乗り続けている。

余談になったが、表題の講演はトヨタの今後というよりは、豊田章男氏の人となりを紹介するに十二分な内容になっている。こんな経営者に運営されているトヨタをうらやむ人達が多くいただろう。

大変勉強になったので情報共有させてもらった。