2014年5月15日木曜日

グーグルに挑む角川ドワンゴ連合 世界制覇の勝算

「出版大手KADOKAWAと動画配信大手ドワンゴ。両社が14日に正式発表した経営統合は、日本企業がいよいよ世界のコンテンツ流通プラットフォーム(基盤)の主導権争いに本格参入することを意味する。

 ここ数年出版社だけでなくやレコード会社、テレビ局などは、米グーグルや米アマゾン・ドット・コム、米アップルなどコンテンツ流通プラットフォーム(基盤)を牛耳る欧米のIT列強に“泣かされて”きた。10月に設立する新生「KADOKAWA・DWANGO」が目指すのは、収益をきちんと適正にコンテンツの作り手に還流できる日本型のエコシステム(生態系)の構築にある。既存の流通に不満を持つ世界中のコンテンツ会社からの支持が得られれば、対等な立場でIT列強と勝負できるかもしれない。」(2014/5/15 7:00 日本経済新聞 電子版)



引用が長いが、昨日から角川ドワンゴの経営統合いわるゆる合併話で持ちきりの感がある。と言うのも、グーグルやアマゾンなどのインフラ会社によって、コンテンツの価値が低くなり、ゆえに提供される質の低下や供給の低減というマイナスのスパイラルに陥りかけているリスクへの挑戦だからである。

具体的には、出版における本の価値つまりは著作権料が不当に低く設定され、インフラ会社のアマゾンの実入りだけが大きくなる仕組みになっている。本来そのインフラを通じて価値を買うのは本の内容であるにもかかわらず、インフラを提供しているアマゾンの価値を高める結果となっている。



ネットビジネスの観点からは、これは正当なものではあるが、売られる本や商品の価値を下げるに至っている傾向は歯止めを掛けなければならないだろう。

スマホの利用で問題になっている学生の依存症に関しても、学習とくに覚えるものに関しては「ネットで検索すればでてくる」という安易な使い方に流れており、学習の阻害要因にもなっていると言われている。ネット上の情報が必ずしも正しい物ではないと言う前提が学生には理解できていない。これがインフラだけに頼るとあとでしっぺ返しが来る事のリスクである。

またこの検索された情報提供者になりうる人達がしっかりした知識と提供に対する対価を今後も得られないとすれば、今後提供できる能力の低下とともに、提供する価値を見いだせなくなり、結果として新しい情報は手にはいらなくなる事態を招くことになるだろう。

このような少々悲観的な将来を見据えて、この角川とドワンゴの統合でコンテンツの価値を維持し正当な評価をしつつ、それを流通させるインフラも持ち合わせるとしたら、多くの賛同が世界中で得られるであろう。

しかしここまで確立されたグーグルやアマゾンの牙城を崩すには相当のアイディアと体力も必要になってくる。正義が勝つのが正しい姿だとは思うが、世界の利用者の評価が結局は軍配を左右する事になる。

2014年5月14日水曜日

JINS MEME かけると疲れや眠気が分かるスマート眼鏡


疲れと眠気を察知してくれるかしこいメガネ「JINS MEME」で消費カロリーも計れる。これまでのスマート眼鏡が目でみる世界の情報を補佐するARを中心に機能が付加されていた。しかしこの眼鏡は自分の状態を認識するところに着眼しているところが新しい。

つまり眼鏡が自分の目の動きを分析して、今の状態がどうなのかを判断する。それを可能にしているのが、眼電位センシング技術である。JINS MEME」には三点式眼電位センサー、6軸センサーが内蔵されており、眼の動きなどからさまざまな情報を取得してスマートフォンに送信する。スマホのアプリが状態を表示するという仕組みになっている。




1.オフィスモードで疲れ・集中度を計測MEというのは、JINS独自の疲労指数で眼球の動きからをセンサーで分析して-10〜+10で評価される。

2.ドライブモードで眠気を計測 眠気が増すと眼球が特有の動きをすることから、眠気の兆候を事前にキャッチしたらアラート音で教えてくれます。

3.フィットネスモードで歩数、活動量を計測 加速度・角速度センサーで身体の動きをチェック。リストバンド型よりも正しく、歩数や移動速度、消費カロリーを計測します。また身体の姿勢やブレも計測できるので、体軸・体感を意識したトレーニングもカンタンに行えるようになります。
(引用:GIZMODO掲載日時:2014.05.13 16:20) 



来年2015年春にでるという。筆者も車で移動することが多いので、眠気や疲れを感じる事が多い。発売されたら是非購入したい。久々に食指を動かされた製品にあった。


2014年5月12日月曜日

請求書管理、予約受付などの煩雑な業務を低価格で支援

「中小企業の業務をインターネット経由で支援するベンチャー企業が増えている。人手をかけずに請求書作成や予約管理などの煩雑な業務をこなせるようにする。同様のサービスはIT大手なども提供しているが、クラウド技術の普及により、ベンチャーでも低価格でサービスを打ち出せるようになった」(2014年5月12日 日本経済新聞 朝刊 13ページ)

私は個人的にマネーフォワードを使っているが非常に良く出来たアプリである。これは会計処理に属するが、ビジネス版では請求書を作成、管理、送付までできる。この他スマイルワークス、freeeなどがある。



 
スマイルワークスは、会計・販売・給与といった基本業務をクラウドでサービスする。一般のソフトと違いクラウド版はPCへのアプリインストールする必要はない。これは必要な時にいつでも使えるし、どこでも使える事を意味するので、専任者がいなくても、管理者自ら業務を行う事ができる。これらはそれぞれで月3000円からでこれもハードルはかなり低いだろう。日常の伝票を入力する税理士などの代行業と比べれば、自社で使うとは言え、かなり安いコストでシステム化が可能になる。当然だがシステム化ができれば、自社の会計上の数字が把握でき、業務の効率化だけでなく会社の方向性を考える上での資料も提供される事になる。




ちょっと毛色が違うのは、店の予約などを管理するクービックだ。これは予約を受け付けるサービスだが、その受付ホームページを作成する事ができる。またそのサイトからの予約受付および顧客管理などが可能になる。ユーザーはスマホでも管理ができる。現在無料なので使ってみてはどうだろう。今後は扱う件数によって課金していくそうだが、それでも30〜100件で月980円とかなり廉価である。大手企業にはマネができない設定だろう。




2014年5月8日木曜日

米グーグル、スマホ向け地図サービス刷新 ナビ機能強化

「インターネット検索最大手の米グーグルは6日、スマートフォン(スマホ)向けの地図サービス「モバイルグーグルマップ」を刷新した。カーナビ機能を強化したほか、スマホを使った配車サービスの「Uber(ウーバー)」と連携。経路を検索した場合の移動手段の選択肢にウーバーを加えた。」(2014/5/7 19:23 日本経済新聞 電子版



カーナビ機能では、新たに車線案内を追加した。複数の車線がある交差点などで、最適の車線を知らせる。日本では高速道路以外の一般道が対象となる。Uberと連携しているのは、Googleの投資子会社が出資している関係のようだ。


トップのグリーンのナビゲーション・バーには道路名、曲がる方向、そこまでに距離の他にレーン情報が表示される。また左下に次の次に曲がる方向が「その先」として情報される。後日の利用に備えてオフライン・マップを事前にダウンロードしてカスタムリストで管理することもできるようになった。
またローカル情報検索では、店舗等の営業時間、価格帯、格付評価などの条件での絞込ができる。レストランを探す場合など、いちいちアプリを切り替えないでも詳しい情報が得られるのは大いに便利だ。これでGoogleマップはいちだんとYelpに近づいてきた。(AOL Online Japan 2014/05/07)

それにしてもGoogleは着実に地図分野の勢力を伸ばしており、Appleが追いつくのも時間がかかりそうだ。個人的にも地図を利用する場合は、どうしても情報量が多いGoogleを利用してしまう。もっと競争できる程度の実力をAppleには期待したいものだ。

機械の故障時期を予測するサービス

「板金機械大手のアマダが、顧客に納めた製造設備の部品交換や故障防止にITを活用している。蓄積した事例を営業車から確認できるシステムを開発。通信機器を搭載して遠隔監視する取り組みも始め、壊れる前の部品交換を提案する」(2014年5月8日 日本経済新聞 産業 7ページ)

ITというかネットワークを利用したデータの共有により多くのサービスが充実してきた。アマダでの対応もその一環で、メーカに取ってはこのサービスを製品品質以上に重要視している所も多い。メインテナンスのサービス力で差別化している企業は、やはり強いし、市場に受け入れられる。この傾向は、グローバルでも同様だ


アマダホームページより
パーツセンター稼働直後から、モバイルパソコン、プリンターなどのIT機器、アマダ専用パッケージ工具などを搭載したITサービスカーを投入しています。これにより、パーツ供給能力を向上させるとともに、300人以上を擁するサービスエンジニアの行動効率アップ、お客さまの課題解決時間の短縮化などを図っています。

昨日のグーグルグラスの利用方法に関しても、ベテランが経験不足を補って、サービスレベルを上げて顧客のニーズに応えようとしている。いまやネットワークと画像、ARはITを活かすためのキーワードになる。これらを駆使してアドバンテージが取れれば一歩先んじる事ができるだろう。

2014年5月7日水曜日

空の安全でグーグルグラス そんなグーグルグラスが一般発売

「日本航空と野村総合研究所は米ハワイのホノルル空港で、米グーグルの眼鏡型ウェアラブル「グーグル・グラス」を使った機体整備の実証実験を始め、2日行動人に公開した」
(2014年5月6日 日本経済新聞 産業 5ページ)」



日本の本社とホノルルを結んでのデモンストレーションだったようだ。整備士が機体の傷などを発見した場合に、その対応などを指示するものらしい。これまでは電話やメール対応で時間がかかっていたらしいが、今回はリアルタイムで対応が可能になる。


このような事例は、これまでも海外工場における機械の操作や修理などで利用されている。ブログでも紹介したが参照されたい。やはり日本だ!ウェラブルコンピュータ 先行者が語る「メガネ型端末」普及の道この例は国内メーカのものだが、もはや眼鏡型はあらゆる遠隔支援で利用が考えられている。英国の空港でも案内用に試験が始まっている。これはまだ普及はしていないものの、眼鏡型ウェアラブルが前提の試用であり検証でもある。


グーグルグラスは米国で4月15日に一般に発売されており、発売当初は白の縁取りが完売したとの話もある。グーグルグラスはこちらのサイトから購入する事ができる。


2014年5月2日金曜日

米マイクロソフト、閲覧ソフト「IE」欠陥を修正

「米マイクロソフト(MS)の閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」に欠陥が見つかった問題で、同社は1日、この欠陥を修正するプログラムの配布を始めた。IEなどのソフトの自動更新機能が有効になっている場合は、修正プログラムが自動的に適用される。自動更新機能が無効になっている場合は、修正プログラムをMSの
サイトから手動でダウンロードする必要がある。」(2014/5/2 5:40 日本経済新聞 電子版)


昨晩からIEのアップデートが更新プログラムで実行されるようになっている。手動ならWindows Updateから実行すれば、IEの修正プログラムが入っているので選択して、インストールすればよい。

一刻も早く実施する事が望まれる。4月上旬にサポートを終了したパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」にも今回に限り対応するので、XPを使っている人にも救いがあるが、これとセキュリティがサポートされない問題は別なので、引き続きXPを使っていれば、その脅威は変わらない。