2014年5月15日木曜日

グーグルに挑む角川ドワンゴ連合 世界制覇の勝算

「出版大手KADOKAWAと動画配信大手ドワンゴ。両社が14日に正式発表した経営統合は、日本企業がいよいよ世界のコンテンツ流通プラットフォーム(基盤)の主導権争いに本格参入することを意味する。

 ここ数年出版社だけでなくやレコード会社、テレビ局などは、米グーグルや米アマゾン・ドット・コム、米アップルなどコンテンツ流通プラットフォーム(基盤)を牛耳る欧米のIT列強に“泣かされて”きた。10月に設立する新生「KADOKAWA・DWANGO」が目指すのは、収益をきちんと適正にコンテンツの作り手に還流できる日本型のエコシステム(生態系)の構築にある。既存の流通に不満を持つ世界中のコンテンツ会社からの支持が得られれば、対等な立場でIT列強と勝負できるかもしれない。」(2014/5/15 7:00 日本経済新聞 電子版)



引用が長いが、昨日から角川ドワンゴの経営統合いわるゆる合併話で持ちきりの感がある。と言うのも、グーグルやアマゾンなどのインフラ会社によって、コンテンツの価値が低くなり、ゆえに提供される質の低下や供給の低減というマイナスのスパイラルに陥りかけているリスクへの挑戦だからである。

具体的には、出版における本の価値つまりは著作権料が不当に低く設定され、インフラ会社のアマゾンの実入りだけが大きくなる仕組みになっている。本来そのインフラを通じて価値を買うのは本の内容であるにもかかわらず、インフラを提供しているアマゾンの価値を高める結果となっている。



ネットビジネスの観点からは、これは正当なものではあるが、売られる本や商品の価値を下げるに至っている傾向は歯止めを掛けなければならないだろう。

スマホの利用で問題になっている学生の依存症に関しても、学習とくに覚えるものに関しては「ネットで検索すればでてくる」という安易な使い方に流れており、学習の阻害要因にもなっていると言われている。ネット上の情報が必ずしも正しい物ではないと言う前提が学生には理解できていない。これがインフラだけに頼るとあとでしっぺ返しが来る事のリスクである。

またこの検索された情報提供者になりうる人達がしっかりした知識と提供に対する対価を今後も得られないとすれば、今後提供できる能力の低下とともに、提供する価値を見いだせなくなり、結果として新しい情報は手にはいらなくなる事態を招くことになるだろう。

このような少々悲観的な将来を見据えて、この角川とドワンゴの統合でコンテンツの価値を維持し正当な評価をしつつ、それを流通させるインフラも持ち合わせるとしたら、多くの賛同が世界中で得られるであろう。

しかしここまで確立されたグーグルやアマゾンの牙城を崩すには相当のアイディアと体力も必要になってくる。正義が勝つのが正しい姿だとは思うが、世界の利用者の評価が結局は軍配を左右する事になる。

2014年5月14日水曜日

JINS MEME かけると疲れや眠気が分かるスマート眼鏡


疲れと眠気を察知してくれるかしこいメガネ「JINS MEME」で消費カロリーも計れる。これまでのスマート眼鏡が目でみる世界の情報を補佐するARを中心に機能が付加されていた。しかしこの眼鏡は自分の状態を認識するところに着眼しているところが新しい。

つまり眼鏡が自分の目の動きを分析して、今の状態がどうなのかを判断する。それを可能にしているのが、眼電位センシング技術である。JINS MEME」には三点式眼電位センサー、6軸センサーが内蔵されており、眼の動きなどからさまざまな情報を取得してスマートフォンに送信する。スマホのアプリが状態を表示するという仕組みになっている。




1.オフィスモードで疲れ・集中度を計測MEというのは、JINS独自の疲労指数で眼球の動きからをセンサーで分析して-10〜+10で評価される。

2.ドライブモードで眠気を計測 眠気が増すと眼球が特有の動きをすることから、眠気の兆候を事前にキャッチしたらアラート音で教えてくれます。

3.フィットネスモードで歩数、活動量を計測 加速度・角速度センサーで身体の動きをチェック。リストバンド型よりも正しく、歩数や移動速度、消費カロリーを計測します。また身体の姿勢やブレも計測できるので、体軸・体感を意識したトレーニングもカンタンに行えるようになります。
(引用:GIZMODO掲載日時:2014.05.13 16:20) 



来年2015年春にでるという。筆者も車で移動することが多いので、眠気や疲れを感じる事が多い。発売されたら是非購入したい。久々に食指を動かされた製品にあった。


2014年5月12日月曜日

請求書管理、予約受付などの煩雑な業務を低価格で支援

「中小企業の業務をインターネット経由で支援するベンチャー企業が増えている。人手をかけずに請求書作成や予約管理などの煩雑な業務をこなせるようにする。同様のサービスはIT大手なども提供しているが、クラウド技術の普及により、ベンチャーでも低価格でサービスを打ち出せるようになった」(2014年5月12日 日本経済新聞 朝刊 13ページ)

私は個人的にマネーフォワードを使っているが非常に良く出来たアプリである。これは会計処理に属するが、ビジネス版では請求書を作成、管理、送付までできる。この他スマイルワークス、freeeなどがある。



 
スマイルワークスは、会計・販売・給与といった基本業務をクラウドでサービスする。一般のソフトと違いクラウド版はPCへのアプリインストールする必要はない。これは必要な時にいつでも使えるし、どこでも使える事を意味するので、専任者がいなくても、管理者自ら業務を行う事ができる。これらはそれぞれで月3000円からでこれもハードルはかなり低いだろう。日常の伝票を入力する税理士などの代行業と比べれば、自社で使うとは言え、かなり安いコストでシステム化が可能になる。当然だがシステム化ができれば、自社の会計上の数字が把握でき、業務の効率化だけでなく会社の方向性を考える上での資料も提供される事になる。




ちょっと毛色が違うのは、店の予約などを管理するクービックだ。これは予約を受け付けるサービスだが、その受付ホームページを作成する事ができる。またそのサイトからの予約受付および顧客管理などが可能になる。ユーザーはスマホでも管理ができる。現在無料なので使ってみてはどうだろう。今後は扱う件数によって課金していくそうだが、それでも30〜100件で月980円とかなり廉価である。大手企業にはマネができない設定だろう。




2014年5月8日木曜日

米グーグル、スマホ向け地図サービス刷新 ナビ機能強化

「インターネット検索最大手の米グーグルは6日、スマートフォン(スマホ)向けの地図サービス「モバイルグーグルマップ」を刷新した。カーナビ機能を強化したほか、スマホを使った配車サービスの「Uber(ウーバー)」と連携。経路を検索した場合の移動手段の選択肢にウーバーを加えた。」(2014/5/7 19:23 日本経済新聞 電子版



カーナビ機能では、新たに車線案内を追加した。複数の車線がある交差点などで、最適の車線を知らせる。日本では高速道路以外の一般道が対象となる。Uberと連携しているのは、Googleの投資子会社が出資している関係のようだ。


トップのグリーンのナビゲーション・バーには道路名、曲がる方向、そこまでに距離の他にレーン情報が表示される。また左下に次の次に曲がる方向が「その先」として情報される。後日の利用に備えてオフライン・マップを事前にダウンロードしてカスタムリストで管理することもできるようになった。
またローカル情報検索では、店舗等の営業時間、価格帯、格付評価などの条件での絞込ができる。レストランを探す場合など、いちいちアプリを切り替えないでも詳しい情報が得られるのは大いに便利だ。これでGoogleマップはいちだんとYelpに近づいてきた。(AOL Online Japan 2014/05/07)

それにしてもGoogleは着実に地図分野の勢力を伸ばしており、Appleが追いつくのも時間がかかりそうだ。個人的にも地図を利用する場合は、どうしても情報量が多いGoogleを利用してしまう。もっと競争できる程度の実力をAppleには期待したいものだ。

機械の故障時期を予測するサービス

「板金機械大手のアマダが、顧客に納めた製造設備の部品交換や故障防止にITを活用している。蓄積した事例を営業車から確認できるシステムを開発。通信機器を搭載して遠隔監視する取り組みも始め、壊れる前の部品交換を提案する」(2014年5月8日 日本経済新聞 産業 7ページ)

ITというかネットワークを利用したデータの共有により多くのサービスが充実してきた。アマダでの対応もその一環で、メーカに取ってはこのサービスを製品品質以上に重要視している所も多い。メインテナンスのサービス力で差別化している企業は、やはり強いし、市場に受け入れられる。この傾向は、グローバルでも同様だ


アマダホームページより
パーツセンター稼働直後から、モバイルパソコン、プリンターなどのIT機器、アマダ専用パッケージ工具などを搭載したITサービスカーを投入しています。これにより、パーツ供給能力を向上させるとともに、300人以上を擁するサービスエンジニアの行動効率アップ、お客さまの課題解決時間の短縮化などを図っています。

昨日のグーグルグラスの利用方法に関しても、ベテランが経験不足を補って、サービスレベルを上げて顧客のニーズに応えようとしている。いまやネットワークと画像、ARはITを活かすためのキーワードになる。これらを駆使してアドバンテージが取れれば一歩先んじる事ができるだろう。

2014年5月7日水曜日

空の安全でグーグルグラス そんなグーグルグラスが一般発売

「日本航空と野村総合研究所は米ハワイのホノルル空港で、米グーグルの眼鏡型ウェアラブル「グーグル・グラス」を使った機体整備の実証実験を始め、2日行動人に公開した」
(2014年5月6日 日本経済新聞 産業 5ページ)」



日本の本社とホノルルを結んでのデモンストレーションだったようだ。整備士が機体の傷などを発見した場合に、その対応などを指示するものらしい。これまでは電話やメール対応で時間がかかっていたらしいが、今回はリアルタイムで対応が可能になる。


このような事例は、これまでも海外工場における機械の操作や修理などで利用されている。ブログでも紹介したが参照されたい。やはり日本だ!ウェラブルコンピュータ 先行者が語る「メガネ型端末」普及の道この例は国内メーカのものだが、もはや眼鏡型はあらゆる遠隔支援で利用が考えられている。英国の空港でも案内用に試験が始まっている。これはまだ普及はしていないものの、眼鏡型ウェアラブルが前提の試用であり検証でもある。


グーグルグラスは米国で4月15日に一般に発売されており、発売当初は白の縁取りが完売したとの話もある。グーグルグラスはこちらのサイトから購入する事ができる。


2014年5月2日金曜日

米マイクロソフト、閲覧ソフト「IE」欠陥を修正

「米マイクロソフト(MS)の閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」に欠陥が見つかった問題で、同社は1日、この欠陥を修正するプログラムの配布を始めた。IEなどのソフトの自動更新機能が有効になっている場合は、修正プログラムが自動的に適用される。自動更新機能が無効になっている場合は、修正プログラムをMSの
サイトから手動でダウンロードする必要がある。」(2014/5/2 5:40 日本経済新聞 電子版)


昨晩からIEのアップデートが更新プログラムで実行されるようになっている。手動ならWindows Updateから実行すれば、IEの修正プログラムが入っているので選択して、インストールすればよい。

一刻も早く実施する事が望まれる。4月上旬にサポートを終了したパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」にも今回に限り対応するので、XPを使っている人にも救いがあるが、これとセキュリティがサポートされない問題は別なので、引き続きXPを使っていれば、その脅威は変わらない。

2014年4月29日火曜日

IEに深刻な脆弱性発覚、XPにはパッチも 発行されず

「米Microsoft(マイクロソフト)は現地時間2014年4月26日、同社のWebブラウザー
Internet Explorer(IE) 6~11に、標的型攻撃に悪用されうる脆弱性があると公表した(米
MicrosoftのSecurity Advisory)。米FireEyeは同日、IE 9~11を対象にした防衛・金融関連組織への標的型攻撃を検知したとブログにポストしている。FireEyeは一連の標的型攻撃を

「Operation Clandestine Fox」と名付けた。」(2014/4/29 6:30 日本経済新聞 電子版)


大変な事になっている。稼働しているIEの殆どで脆弱性が見つかった。リモートでアクセスされる可能性がある。ここで問題なのがXP問題である。自治体はおろか金融機関のATMの殆どはXPで動いており19年まで対応が終わらないと聞く。

実施に海外ではATMの不正アクセスが起こっているのだが、コレに対する対応はされていない。となればIEの問題なけでなくXPだと元々の脆弱性が存在すると認識される。金融機関のXPは専用線でありインターネットへの接続がないので、安全は確保されているとは言う物の実際アクセスされたと言う事実は、安全でないことが証明された。

IEだけの問題ならGoogleChromeを使うかFirefoxを使うかだろうが、IEだけの問題はなさそうなコメントも他の記事ではあって、IEはWindowsとは一体化されていると考えた方が良いのだろう。当面は新しいサイトには極力アクセスしない事も必要だ。アクセスさせて接続させて侵入する手口があるようだ。現時点でセキュリティーパッチは存在しないので以下の対策をマイクロソフトは提案している。



【IE対策として】


① 月例のセキュリティー更新プログラムでパッチを配布する予定
② 同社製の脆弱性緩和ツール「EMETの利用や、
③「VGX.DLL」の無効化を回避策として紹介。
その他、セキュリティ会社のFireEyeはFlashプラグインの無効化を推奨している。

それにしても、XPは①で対応されないので、結局バグを引きずりながら、使う事になる。と言ってWindows8にしてもIEが11なので、問題は解決しない。一刻も早いマイクロソフトの対応が望まれる!


2014年4月28日月曜日

フェイスブック 健康アプリベンチャー買収

「米フェイスブックは24日、スマートフォン久米のフィットネス(健康管理)アプリを手掛けるフィンランドのベンチャー企業、プロトジオを買収したと発表した」(2014年4月25日 日本経済新聞 夕刊 5ページ)

ファイスブックは先日、Googleと無人機での戦いを展開していたが、ここでまた健康分野に食指を延ばした。健康アプリの多くはフェイスブックと連携するものがあるが、本家がいよいよ登場か。





買収したプ買収したプロトジオが開発したのは「Moves」で評判の良いアプリである。ライフログを取る。最近はウェアラブルデバイスを身に付けてスマホと連動する場合が多いが、このMovesではiOSとiPhoneのハードだけで機能する所が特徴とも言える。

iPhoneのGPSや加速度センサーなどを利用して、動きを記録していく。歩いた歩数や仕事や自転車に乗っている時間なども判断する。動いた軌跡はGPS情報で記録され地図にポイントされる。GPSを使うと消費電力が激しいが、このアプリはエコモード?で動くらしい。

iOS、Android両者に無料で提供されているので使って見ると面白い。



健康管理ソフトはその周辺デバイスを含めて、今後は普通に使われるものになるだろう。その為にはビッグデータの取得と解析、提案、新サービスの提供など、多くの利用価値がある。特に個人の健康に関しては、興味が無い人はいないだろう。調子が悪ければ,アドバイスしたり、家族・知人に連絡し、さらには救急にまで情報を流す事ができる。

安心をに身に付けたくない人は居ないので、SNSのファイスブックには次の手としてはかなり有効なサービスになるだろう。無人機をファイスブックが何に使おうとしているか、分からないが、今回のようなもっと身近な分野での展開が期待されるだろう。



2014年4月25日金曜日

グーグルグラスを使って療養を研究

「英ニューカッスル大学のジョン・バインズ博士の研究班は、米グーグルの眼鏡型ウエアラブル端末「グーグル・グラス」の長期療養が必要な感謝の治療生活への応用を研究している」(2014年4月25日 日本経済新聞 産業 15ページ)




どうやら難病のパーキンソン病対策で研究されているようだ。イギリスのニューカッスル大学の研究によると、グーグルグラスの拡張現実はパーキンソン病の「フリーズ」を助けるとレポートしている。パーキンソン病の患者は、たまに突然足がフリーズして歩けなくなるという症状がある。この時レーザーポインターを進行方向の正面に照射すると、フリーズの原因を脳が勘違いして復活し、再び歩き始めることができると言う。現状ではレーザーポインターを持ち歩く必要があるが、グーグルグラスの機能にレーザーポインター役を果たす可能性があると考え、研究を進めている。

最近はコンタクト型のウェアラブルが出てきたので、これで目線を追えば、グーグルグラスにポインターで順路を書き出す事ができるのではないだろうか。コンタクト型端末だけは難しいが、組み合わせれば以外に早く実現するかもしれない。

用途はこの他にも、薬の管理、緊急時(倒れたときなど)の連絡にも使う事ができるとしている。さらには、パーキンソン以外でも、脳性麻痺など運動に制約を受けた人達にも応用できるのではないかとしている。

つまり四肢に麻痺や不自由さがある場合、音声やグラスの枝を触るだけで、機能が作動する環境自体が眼鏡型端末のメリットと言える。

眼鏡型端末には賛否両論あるが、このような積極的かつ利便性をもたらす利用に注力して行きたいものである。

米グーグル 街頭画像閲覧に新機能

「街頭画像閲覧サービス「ストリートビュー」に過去の写真を見られる新機能「タイムマシン」=写真は同社提供=を追加した。24日から約50の国・地域で、7年前までの写真を遡って見ることが可能となり、復元工事前後の東京駅の比較などができる。新機能は当面
パソコンを通じて提供するが、スマートフォンなどにも対応する予定だ」(2014/4/25付日本経済新聞 朝刊)



タイムマシン機能では「最も古いもので2007年までさかのぼって見られるようにした。ストリートビュー画面の左上に時計アイコンが表示される場所がタイムマシン機能に対応している。同アイコンをクリック後、タイムスライダーを動かすことで、その場所の過去の風景や異なる季節の風景に切り替えられる。」(INTERNET WATCH 2014/04/24)


やはり地図情報を押さえていることは、いろんなイベントを打つ事ができる。マーケティングへの応用だけでなく、いまやグーグルマップやEarthが使われない日はないほどの利用度である。位置情報が重要になってくると当然に地図における場所が必要になってくる。車の自動運転に関連しても、GPSとマップの関連は必須とも言える。

宮城県名取市閖上(2008年6月、提供:Google)

宮城県名取市閖上(2013年4月、提供:Google)

今回グーグルから提供されている写真を見ても、震災後と後の状況が一目でわかる。これにより復興の進捗度合いも分かってくる。自治体や国の対策状況の「見える化」にも一役買っているとも言える。

このようにデータは比較して見えてくる物が多い。予算に対する実積、標準に対する実際、など比較して分析する事ができる。また良い例をグーグルは提示してくれた。


2014年4月23日水曜日

コレまでなかった生活密着データ 生鮮品のビッグデータ

「ビッグデータの活用が騒がれる時代、実は重要な販売データが「分析不能」とされてきた。それが、人々の生活の中心である「食」のデータだった。野菜や魚などの生鮮品は、スーパーの店頭で「熊本産キャベツ」や「アラスカ産サーモン」など様々な表記で販売されている。総菜も各店舗が調理している。こうした食品は、店ごとに商品コードが異なるため、全国の販売動向を把握することができなかった。 だが、「全国統一コード」を開発して、食のデータの集積を狙う会社が3月下旬、日本の南 端、沖縄に設立された。」2014/4/23 7:00 日本経済新聞 電子版

これは大きな落とし穴を埋めた好例である。ビッグデータと言えどもやみくもにデータを集めてもなんの分析もできない。流通で使うデータのPOSなどのシステムで収集された物、JR情報などの昇降客の性別、定期区間、時間、などデジタルになっている情報がほとんどだ。最近はやりのビーコンでの顧客誘導、Bluetoothでの移動軌跡など、どれをとっても整然とした情報がベースになっている。

しかし生鮮食品が統一されたコードで管理されていない事自体を多くの人は知らない。ここに目を付けたのが、アイディーズ社長の山川朝賢(56歳)である。この社長が開発したを扱う為に設立したのが日本流通科学情報センター(JDIC)」である。


何故山川社長はこれに気付いたか。2002年から流通業のデータ分析を扱ってきて、生鮮食品がうまく分析できる環境になかった事を知っていたからだ。普通なら諦めるところだが、自ら管理する為のコード化を立案策定した事に大きな意味がある。

巷にビッグデータの文言は飛び交う物の、まだまだ分析対象から外されている、重要な分野がある筈だ。これを宝の山の考えればアイデアがでてくるかも知れない。


2014年4月22日火曜日

「和製グーグルグラス」が登場 わずか48グラム


「ウエラブル機器用 ソフトウエアや関連システムなどの開発を手掛けるウエストユニティスは、 新しいヘッドマウントディスプレー(HMD)を開発した。
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米Google(グーグル)のHMD「Google Glass」と同じ片眼型。2次電池を含んだ重さは 48gで、専用フレームやレンズを含めても100g 未満と軽い。」(2014/4/22 6:30 日本経済新聞 電子版
 ) 

これまでもキャノンが開発したHMDを3Dプリンターの次にくる新技術として、ブログで紹介したが、業務用が主なものであった。今回のウエストユニティスが開発したHMDも当初は業務用としているものの、殆どグーグルグラスである。




開発したウエストユニティスは、技術・技能伝承用オーサリングソフトのVJS(visual job school)などを開発しているユニークな会社である。

今回開発されたヘッドマウントディスプレー(HMD)の内容を以下にまとめる。


① 映像表示部には、オリンパスが開発した「瞳分割方式」と呼ぶ光学技術を採用 
② 映像表示素子は、米Kopinの液晶パネルを 採用(画素数はWQVGA(約 400×240) )

③ OSは「Android 4.2」を採用
④ 無線通信機能は、Bluetooth 4.0と無線 LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応
④ 音声認識と、側頭部にあるタッチパッドで操作
⑤ センサーは、3 軸の加速度センサーとジャイロセンサー、地磁気センサー、計9軸
⑥ カメラは、写真200 万画素で、動画は1920×1080画素30フレーム/秒で撮影可
⑦ 発売時期は、2014年初夏に法人向けに始める予定
⑧ 価格は、単体の価格15万円(税別) 



本家のグーグルグラスの昨年のスペックは以下の通りだが、比較項目の違いはあるが、両者の特徴はわかるだろう。バッテリーの比較はしていないが、動画をフルスペックで利用した場合は、ウエストユニティスのHMDは1時間と言う。グーグルは特に記載がないし、動画のスペックが低い事もあり、もう少し持つかも知れないが、食いが大きいと言うコメントがある。

① ディスプレイは、高画質ディスプレイは約2.4メートル)離れたところから見る25インチHDスクリーン と同レベル。
② カメラは、写真500万画素で 動画は720p
③ オーディオは、骨伝導変換器
④ 無線通信機能は、WiFi:802.11b/g とBluetooth
⑤ 容量は、16GBだが使用できるのは12GB
⑥ バッテリーは、通常使用で1日(動画撮影はバッテリーの食いが大きい)
⑦ OSは、Android 4.0.3以上対応のもののみ
⑧ センサーは、 GPS、SMSメッセージ対応 


ウエストユニティスのHMDは、取り立てて特徴的なものはないが、多くの日本製品を使い信頼性の高い製品にできあがっているようだ。精密になれば成る程、日本製のアドバンテージは上がってくる。iPhoneでも主要部品は日本製である。その意味では、グーグルグラスよりも品質は高いかも知れない。

実際装着して比較ができると良いのだが。



2014年4月21日月曜日

良品計画のデータ解析受注 ビッグデータ解析

ビッグデータ分析サービスを手掛ける米トレジャーデータは、良品計画からデータ解析を受注したと発表した。良品計画は自社が運営する「無印良品ネットストア」の利用履歴や購買履歴などのデータ分析やスマートフォン(スマホ)アプリの「MUJI passport」について、データの収集・分析を依頼する考え。2014/3/19 7:00 日本経済新聞 電子版

業種特化の分析支援を支援するソフトを米トレジャーデータが開発する。製品の人気度合いや、業績の評価指標を示す分析軸をあらかじめ業界ごとに設定して、ITに精通していなくても等位に分析できるようにする(2014年4月21日 日本経済新聞 産業 7ページ)

米トレジャーデータは2011年に芳川裕誠CEOが起業した会社でビッグデータ分析のサービスルを行う企業である。米Yahoo!創業者のジェリー・ヤン氏、Ruby作者のまつもとゆきひろ氏らが出資している




同社が開発したクラウド型データ分析基盤「Treasure Data Platform(トレジャーデータ・プラットフォーム)」が2013年に発表されている。


Treasure Data Platformは、センサーデータや購買取引データ、Web閲覧やアプリケーション利用に関するログデータなど、企業が保有する大容量の時系列データを、企業のオンプレミスシステムからクラウド上へ吸い上げ、データ処理・分析をするプラットフォームを提供するサービスだ。 (2013/05/21羽野 三千世=ITpro )

①「td-agent」と「Bulk Importer」
  データを収集してクラウドへアップロードするインポートツール
②「Plazma」
  Amazon Web Servives(AWS)上に構築した列指向型データベース
③ Plazmaに蓄積したデータは、簡単なSQL言語を使って抽出・可視化できる仕組みだ。
④ 利用料金は月額3000ドルから。

2014年4月17日木曜日

グーグル、無人機でネット接続 ベンチャー買収、辺境でも通信

「インターネット検索最大手の米グーグルは14日、無人機ベンチャーの米タイタン・エアロスペース(ニューメキシコ州)を買収したと発表した。買収金額は非公開。アフリカ大陸など通信インフラの整備が遅れている地域でネットサービスを提供するプロジェクトに、タイタンの無人機技術を活用する。」(2014/4/15付日本経済新聞 夕刊

気球につづいて?本格的な無人機を使うらしい。そもそもグーグルは未整備地域のインフラ整備を推進するために、これまでは気球ベースの装置を考えており、最近も実験を終えたばかりで、結果も良好だった。このプロジェクト・ルーンとの関連は分からない。






買収したのはまだ2012年に設立されたばかりのベンチャー企業のタイタンである。この無人飛行機は太陽パネルで発電し5年飛行が可能という。無人機は「UAV(Unmanned Aerial Vehicle)」「ドローン」と呼ばれたりもする。あらかじめ入力したルートに沿って自動で飛んだり、人が遠隔で調整する。大きさや用途により種類もさまざまだ。 グーグルは、利用目的を以下のように挙げている。


  1. データ配信
  2. 農作物の管理、
  3. 救助捜索活動など
フェイスブックも英国のアセンタを買収したようで、無人機ビジネスがこれから面白くなりそうだ。これらのインフラをうまく使うビジネスもまた新たに作られるだろう。


2014年4月15日火曜日

ドイツ発、考える工場 部品とロボ、ICタグで「会 話」

「シーメンスやダイムラー、ボッシュなど、ドイツを代表する企業が連合し、ものづくりを根底から変えようとしている。劇的な生産性向上と省エネルギーを実現し、猛追する新興国を引き離して、生産拠点としての強さを固める――。ものづくり大国ドイツが威信をかける「第4の産業革命」は、11兆円超の経済効果も期待される。」(2014/4/15付日本経済新聞 朝刊

ドイツの「第4次産業革命」 つながる工場が社会問題解決


以前ブログで書いた内容だが、いよいよ始動し始めた。4月上旬。独北部ハノーバーで開かれた世界最大級の産業見本市「ハノーバー・メッセ」。


取り分けシーメンスのブースに人だかりしたらしい。ここでは新しい工場の考え方を提案した自動車組み立てラインがあった。この特徴は、作られる車と、作るロボットが双方で情報を遣り取りして作業が進む点である。

 仕組みはこうだ。車体にはICタグが埋め込まれ、型式や必要
部品、組み立て手順などの情報が記録
してある。車体はロボット
に近づくと「5枚のドアが必要です」などと作業を指示。ロボッ
トは指示を聞いて動く。2014/4/15付日本経済新聞 朝刊
 そもそも生産性を最大限に上げる為、資源を有効に使う為、コストを最小に抑える為にこの構想が作られた。これはネットが前提の高度な次世代社会を想定した物だった。今回の催しで、高効率なラインが作られる素地がでてきた。

2014/4/15付日本経済新聞 朝刊

このトッピックスはドイツの記事ではあるが、いざ実現させるための技術は実は日本にある。何故ならロボットの開発、利用では群を抜いているからだ。この第4次産業革命が実現すると世界中で高度なロボットが稼働する。その時に日本の技術が最大限に活かされてくる。

しかしその技術を虎視眈々と狙っているのが米国で、グーグルやアマゾンなどもすでにロボットを開発、活用し始めている。いまは自社用であっても、近未来には必ずそのノウハウを集積して産業界に出てくる可能性が高い。


これらが実現して何が嬉しいかと言えば、工場の稼働率が最大化される。つまり産業によって工場の稼働率は変わってくるが、150%で稼働している工場もあれば、50%しか動いていない工場もある。高稼働率の工場から、作業を低稼働の工場に回せば、100%と100%になり、共に正常な稼働が可能になる。無駄な作業を一社で賄うことなく、共同で行う事が必要だという考えである。

また資源に関しても、食品でもそうだが作ったものの多くが廃棄されているという。このような無駄がないように適正在庫をグローバルて最適化するもくろみがある。部品需要が100であるのに、A社で作成した部品80とB社で作成した部品40であるならば、20に作りすぎによる無駄が発生する。情報があればそれぞれ10減らせば、供給ものに無駄なく部品を提供する事ができる。

どっちが作るなど、難しい問題が山積するだろうが、考え方として無駄を無くす努力は継続させないければ有限の資源はいつかなくなってしまう。大きな課題ではあるが、まずはここ企業での生産性、歩留まり低減を目指して定着させて行くのだろう。

2014年4月14日月曜日

ネット暗号化ソフトに欠陥、通信機器の危険も判明 米企業・政府、対策急ぐ 実害でる?

「インターネットの通信販売や銀行のサイトなどで広く使われている暗号化ソフト「オープンSSL」に深刻な欠陥が見つかった問題の影響が広がっている。同ソフトを利用するウェブサイトに加え、一部の通信機器にも脆弱性が見つかった。ハッカーがこの欠陥を利用して攻撃を仕掛けると、個人情報が流出する恐れがある。米国ではグーグルやフェイスブックなどの企業や政府機関が対応を急いでいる。」(2014/4/13付日本経済新聞 朝刊

暗号化ソフト欠陥で被害 894人の情報漏洩か 三菱UFJニコスクレジットカード番号は一部非表示になっているため金銭的な被害は確認されていない。個人情報が閲覧された可能性のある会員には、メールや電話でIDやパスワードを変更するよう連絡したという。同社は「発生を阻止できなかったことを深く反省し、再発防止の徹底を図る」としている。(2014/4/19付日本経済新聞 朝刊

まずはOpenSSLってなに?ということだが、これは外部のソフトウェアから呼び出して利用するライブラリプログラムの一種で、自分の開発したソフトウェアにSSL/TLSSecure Sockets Layer/Transport Layer Security)による暗号通信機能を組み込むことができるもの。オープンソースなので、Webサイトで認証情報や個人情報、決済情報などの送受信を安全に行う手段として広く普及している。、誰でも自由に入手・利用しプログラムと共に再配布したりすることができる。

多くのプログラミング言語やOSに対応しているため、暗号通信機能を組み込む手段として様々な分野で幅広く利用されている。この事が今回の騒動のもとになっている。


利用しているWedサイトの対応の問題なので、自分で対処することはできないが、少なくとも当面は頻繁にパスワードを変更することが得策だろう。攻撃自体は必至であるものの、取得されたIDに対するパスワードが変わっていれば、簡単に入り込めない筈である。

  1. アップル、マイクロソフトは、「影響なし」としている
  2. グーグル、アマゾンは「殆どのサービスで対策済」としている
  3. ヤフーはブログサービスに対応した。またパスワード変更を要請
  4. フェイスブック、ツイッターは対策済として、パスワード変更を要請

2014/4/13付日本経済新聞 朝刊

関係者によると、同ソフトの欠陥は2年前から指摘されてきたが、同ソフトを提供するウェブサイト(オープンSSL運営団体)が7日に欠陥を公表し、修正した最新版を公開している。それにしても、2年も前から指摘されていながら、やっとパッチが出てきたのは遅すぎる。これがオープンソースであるとも言える。タダより高い物はない、と言う結局高い物に付く可能性がある。アンドロイドはオープンでも一私企業が提供しているものなので、今回のような遅い対応には成らないだろう。何故ならグーグル自身の信用問題になるからだ。

しかしオープン故に各社各様で付加した機能があり、品質が定まらない、と言う評価もある。iOSが未だに信頼に足ると言われる所以でもある。オープン利用時の警告が今回の出来事で明らかになったであろう。


2014年4月10日木曜日

クラウド 社内の設備 日本IBM

「日本IBMは9日、企業のクラウド導入を支援する新サービスを発表した。同社が動作や性能を検証した機器、ソフトを顧客企業の施設に設置してクラウドシステムを構築。運用や監視も行う」(2014年4月10日 日本経済新聞 産業 7ページ)

自社クラウドの支援にIBMが取り組見始めた記事で有り、目新しさはない。ただ運用レベルまでサービスに入れている事から、情報システム部が一からシステムをデザインする必要はなくなった。サービス名は、「IBMクラウド・マネージド・サービス」と言う。IBMは運用コストを3から4割削減できると言っているが、これは相当レベルの運用を実施していた企業に限るだろう。しかもSAPの運用コストを例にしているから、あまり当てにできない数字だ。



またセキュリティーに関して、秘密保持しやすいとも言っているが、これもIDCセンターなどの方が一般的な企業のマシンルームよりもレベルは遙かに高いので、広義のセキュリティーレベルは専門会社に遠く及ばない。

解説に、「複数企業が同一設備に相乗りすることがないため処理能力の水準を保ち安い」(同上)とある。一見そうかと思う所もあるが、およそ専門企業が使うサーバー機器は、一般のそれよりも高性能であり、処理能力の水準が低いまま保たれる可能性もあるので、トータルコストと効果で考えると、自社で抱えるにはマシンルームの償却コスト、通信環境など勘案すれば、自ずと結論がでそうだ。

ただこのようなサービスがでてくる背景には、自社で抱える事に意義をもつ会社が結構いる事が事実があるということだ。自社で抱えていれば、何かあっても自己責任、責任の所在が明確になる。東芝の韓国企業への技術漏洩は、何をやっても倫理の問題なので防ぎようがない。何を守るかと言う事が、自社クラウドか専門会社かの選択基準になるかもしれない。

考え方としては、クラウド専門会社を使う前に、自社内でクラウドを運用してみるという事は考えられる。スキルを積んだ上で、専門会社に移行する方法もあるだろう。

いづれにしても、ネット社会になって、クラウド化が前提になって来た事示唆した記事である。

2014年4月9日水曜日

アマゾン 酒類を直販開始 日本でも食品販売の布石か?

アマゾンジャパン(東京・目黒) 8日、酒類の販売を始めたと発表した。自社サイトに出店する企業が取り扱ってきたが、自らも直接販売に乗り出した。(2014/4/8 23:48 日本経済新聞 電子版


ついにアマゾンは食品への足がかりを作ったか?6000種類にもおよぶ酒類を催促で即日配送するサービスを自ら始める事になった。米国ではアマゾンはAmazonFreshという生鮮食品宅配サービスを行っている。


関連ブログを参照して欲しいが、Googleも同様のサービスを米国では開始している。昨年6月からのサービスであるが、動画のようなAmazonDashを作っていると言う事は、ビジネスとしてうまく行っている証拠だろう。それにしても、何でもかんでもネットで買い物ができるようになってきた。実店舗とのコラボも進んでいるとは言え、ネット販売の内容も多岐に渡るようになってきた。ついに食品もか。次にはネットで農家から直送されてくるのも夢ではない。中間マージンが省かれれば、利用者や作成者にはメリットがある。

ネットと物流が整備されれば、殆どの物が手に入ってしまう。これまで買い物に費やしていた時間を別の活動に使う事ができるようになる。仕事か勉強か、レジャーか。またこれらの新たに創出された時間を使った新しいサービスが出てくるだろう。




米アップルのiWatch秋発売へ 製造業者決定 ―関係筋 台湾

「台湾の経済日報は8日、米アップルが開発中とみられる腕時計型端末「iWatch」の部品供給業者が明らかになったとしています。これは、サプライチェーン(部品供給チェーン)から流出したBOM(部品表)から明らかになったもので、組み立てはQuantaが独占的に行うとしています。」(ガジェット速報2014/04/08)





写真はモトローラの腕時計型端末だが、アンドロイドらしい装いである。台湾の経済日報が伝える写真は下記のスクエアー型のものを出している。スクープではないと思うが、これだと食指が動くデザインとは言い難い。


http://udn.com/NEWS/FINANCE/FIN3/8598514.shtml


いかにも端末した腕時計型は、サムスンのギア2が心拍計などを搭載してギャラクシー・ギアの雪辱戦に出てきたが無骨感は否めない。筆者の好みで言えば、あまり端末らしい形は望まないが、おそらくアップルが出してきたら、好むと好まざるとに係わらず購入してしまうだろう。

1チップで最低6つのセンサー周りを処理するチップが搭載され、血圧測定や心拍数測定の機能が備えられる見込みである事から、使ったら四六時中装着していると思う。いまJawboneのUPを使っているが24時間身に付けている。

いつ発売かは未定だが、予想では今秋でiPhone6と同じ9月ではないかと言われている。いくらで提供されるかも未定だが、iPhoneとの抱き合わせセット価格で出して貰えると嬉しい。


2014年4月8日火曜日

明日 XPサポート終了!! オランダと英国が 「延命」契約



英国政府は「Windows XP」、「Office 2003」および「Exchange 2003」の英国公共機関へのサポートを継続する費用として、マイクロソフトに554万8,000ポンド(約9億5,000万円)を支払うことに同意したと報じた。4日にはオランダ政府も、まだWindows XPが走る3万台を超えるコンピューターに関して、XPのカスタムサポートを受ける巨額な契約をマイクロソフトと結んだ。

日本政府が契約したとは聞いていないが、大企業の中では延命サポート契約を受けている所があるかもしれない?しかし延命措置を行って、良い事は1つもない。延命はあくまでも延命であって、回復はしない。

XP機を停止させると、何が本当に問題なのかを、今一度検討する必要がある。いま使っているからでは理由にならない。政府とて所詮役所であるし、これまで危機管理が出来ていない政府に身を任せている国民はもっと怒らなければならない。日本の地方自治体も同じだ。税金を適正な使い方をしないから、XPに上げる原資がなくなったのだろう。

とは言え地道でも、XPから移行を続けなければならない。XP機は絶対にネットに接続してはならない。以前のXP対応ブログ↓を是非とも参照して欲しい。

2014年4月7日月曜日

グーグル、モジュール式携帯「Ara」プロジェクトの動画を 公開

「Googleは、ユーザーがスマートフォンを自作できるようになる未来を垣間見せる動画を公開した。Googleはこのほど、同社の「Advanced Technology and Projects」(ATAP)グループの一部メンバーを紹介する短い動画を公開した。登場するメンバーは、「Project Ara」を手がけている面々だ。」(2014/04/05 Cnet)



もともと以前買収していたモトローラがカスタマイズできるスマホ「Moto X」を研究していたが、それを進化させたものらしい。ATAPグループは、Motorola MobilityがLenovoに買収された後も、Googleに在籍したままだという。

面白いのは、コンポーネントをつなぎ合わせるのに永電磁石を用い、各ピースを一回の通電で固定するといった技術だ。

こうなるとPCがユーザーにカスタマイズされたようにスマホも独自の仕様で使う事ができるようになる。となると以前のMacがそうであったように、ブラックボックスと化してアップルの製品の範囲内で使う事になる。アップルはハードメーカーではあるが、独自の最適解を提示してくれるものの、ヘビーなユーザーにはWindowsが好まれたように、また終熄方向に向かわないよう舵取りが必要だろう。

マイクロソフトのWindowsOSの無償化に踏み込んだ。アップルもこれはと言う所とタイアップしてiOSを提供してはどうだろう。その際Freeであるかどうかは別として、他のメーカーが扱えるようになる事が大事だ。今時一社だけの技術で革新的な方向を目指すのは至難の技である。あの巨大自動車メーカーでさえ、国際協力を始めて進歩を共有している。

Googleのこの構想は、これからではあるものの、いつもながらのワクワク感となって伝わってくる。一層のおもしろ製品を世にだして欲しい。

2014年4月6日日曜日

6秒動画「Vine」、動画メッセージ機能を追加

 米Twitter(ツイッター)の6秒ビデオ共有サービス「Vine」は現地時間2014年4月3日、ビ
デオ付きダイレクトメッセージ機能の提供を開始した。Vineビデオを添付したメッセージを非公開で友達に送信できる。(2014/4/5 6:30 日本経済新聞 電子版


米Twitterの子会社で「Vine」を運営するVine Labsは、特定の1人に対しVine動画を非公開で送れる機能「Vine Message」を発表した。iOS 6以上、Android OS 4.0以上に対応の最新版に搭載されている。2日前から(4/4)から無償でダウンロードできる。



これがまた結構面白い。ライブ配信できるツイキャスと共通するテイストがあるが、流行の短時間動画には、YouTubeにはないメッセージ性が感じられる。相手はVineユーザーでなくても、アドレス帳に載っていれば、電子メールやショートメッセージングサービス(SMS)経由で送信できる。複数の相手に一斉送信できるが、やりとりはグループではなく1対1となる。YouTubeでもVineのBestが上がっている。↓





Vineの6秒動画をVine Messageとして送信するには、
  • ①Vineメニューからメッセージを選択し、友達を選択する。
  • ② フォロワーでない人にはアドレス帳から選択するか、直接メールアドレスか電話番号を入力する。(この機能も特徴として上げられる)
特定の人との遣り取りができるので一般に公開される事はないし、メッセージを受けとりたくない人は「Other」として、これをOffにすれば良い。その意味では、ビジネスでも特定のメンバーにちょっとしたコメントを送る事も可能。このようなツールは今後メールを補完する形で、TwitterやLINEと一緒に使われて行くと思われる。

コミュニケーションは相互の意思疎通が目的であるから、いち早くこれらのTOOLを使いこなした組織は、他に先んじた効果をもたらす可能性が高い。いつまでもメールで余計な文言を含めて遣り取りしていては、時間に無駄になる。