第Ⅰ部:基調講演「トヨタが考える持続的成長とは」
トヨタ自動車株式会社 取締役社長 豊田章男
KeyWordをまとめて見た
① シンプル&スリム
工場のラインや設備などがモジュール化してあり組み合わせて状況に応じた工程を作り上げる事ができるもの(ビデオ参照)。(これは以前、確かトヨタ出身のテスラ社員が考案したものと類似があったが)工場のシンプル化は変化に対応するだけでなく、新工場を立てる上でのコストダウンにもなるという。トヨタでは40%のコスト削減を実現した。2015/04/03日経新聞にトヨタが中国とメキシコに新工場を建設するとあったがこれらの最新手法が取り入れられるだろう。② 現地現物
やはり現場主義であること。実際に見て見ないと分からない事はいくらもある。ネットが流行っていて、行った気になれる仕組みは幾つもあるが、カメラに収まらないそれ以外の光景、におい、雰囲気は現地にいかないとわからない。これはトヨタ文化らしく章男氏以外の役員にもそのDNAは受け継がれているようだ。③ SNS
正直驚いた。が話を伺ってわかった事だが「社長に全ての情報があがってくるとは思いません」と言われた。情報があがるのを待っていては遅いし、その情報もスクリーニングのかかった良い話ばかりでは意味がない。だから自ら情報を取りに行く、と言う。現場の人とSNSを通じて情報をこまめに収集している。「②現地現物」とはいえトヨタぐらいの規模になるとそうそう現地にいける訳ではない。現地に行きつつSNSでも情報を集める。社長は判断が仕事なので現状を知らないといけないと言った主旨の話をされていた。セキュリティーも大事ではあるがビジネスをやっている以上、有用な手段は使う、と言うスタンスか。余談ではあるがワークスアプリケーションズの次世代ERPのHUEはビジネスアプリでありながら作業者同時のコミュニケーション、生産性を上げるために、SNS機能を搭載している。これも新しい取り組みで面白いと思った。
小谷真生子との会談では、彼女が準備不足かグダグダだったが、章男氏の内容は良かった。上のSNSの利用に関しては、この会談の中で出たものである。
私はドイツ車に乗っているが、ちょっと日本人として「これで良いのか?」と思ってしまった。私も以前はトヨタに乗っていたしエスティマが出たときは感動のあまりディーラーにいち早く電話したことを覚えている。しかしボンドカーにもなったオープンカーのドイツ車を買ってから、あまりの楽しさで、それ以来同じドイツ車を乗り続けている。
余談になったが、表題の講演はトヨタの今後というよりは、豊田章男氏の人となりを紹介するに十二分な内容になっている。こんな経営者に運営されているトヨタをうらやむ人達が多くいただろう。
大変勉強になったので情報共有させてもらった。
0 件のコメント:
コメントを投稿