2014年1月3日金曜日

現実を拡張せよ AR(拡張現実)最先端事情


「モノや建造物、空間など現実世界(リアル)をデジタル処理で広げる「空間拡張」が社会 に溶け込みつつある。建物に映像を投射する「プロジェクションマッピング」や、実際の光 景にデジタルの画像を重ね合わせる「AR(拡張現実)」といった技術が未来を予感させ る。日本勢もさまざまな提案で気を吐く。」(2014/1/3 2:00 日本経済新聞 電子版)
  

アートの世界 プロジェクションマッピング



画像はチームラボが作った「プロジェクションマッピング」であるが、これは美しい。動画で作者らしき人が話しているが、水の粒子の動きを計算して作成したと言う事である。このような緻密な作品は日本人ならではなのかもしれない。


早乙女太一と共演?したプロジェクションマッピングが動画になっている。この手の作品は昨年テレビでも紹介されていたので、記憶にある方もおられるだろう。

これらは、感性と知性と日本人文化が寄せ合って、始めてできる作品だろう。


未来の遊園地


チームラボでは、これまではアート作品が中心だった が、今後は社会に根ざした作品づくりに も注力すると言う。例えば教育分野では、2014年春に「未 来の遊園地」を千葉県内に開く計画を進 めているとの事である。これもまた面白い。 動画は昨年沖縄の百貨店で催されたもので、少々分かる難いが、記事からの引用では、壁に書かれた象形文字を触ると、その関連した生物が物語を展開するようだ



デジタル技術を駆使し、子どもたちが 自由に体を動かして想像力を育む施設。 先行して昨年11月、沖縄の百貨店で、手 書きで描いた生き物が海を模したスクリ ーンで泳ぎだす「お絵かき水族館」など 4つのアトラクションを展示した。
壁に象形文字が映されたアトラクションでは、文字に触れると対応した生物や自然に変化。命 が吹き込まれたように動き出す。それぞれが連関しており、だれかが土を盛り、誰かが雨を降ら せると、草が生える。そこにだれかが太陽を出せば、花が咲くといった具合で物語が進む。同じ ストーリーは生まれない。 (2014/1/3 2:00 日本経済新聞 電子版)

仮想現実と言えば、思い出すのはセカイカメラだがこの一月でサービスが停止すると聞いている。頓知ドットコムは、「タブ」といった新しいアプリにセカイカメラの思想を引き継ぐらしい。

今注目されているARアプリは、クオーク開発した「イエスタースケープ(Yesterscape)」らしい。これは今ある場所の写真を撮ると、過去の映像を重ねて出してくる。以前の状況が分かるというもので、比較できる事がポイントのようだ。

撮った時点で過去画像が見たいかどうかは別として、解説やら関連データが出てくると面白くなりそうだ。


まとめ

仮想現実、拡張現実はグーグルグラスでも使われるように、見たもの補完に重点が置かれているが、冒頭でみたチームラボの作品は、驚きを導いてくれる面白さがある。興味深いのは「未来の遊園地」の技術である。

これはビジネスで使うと非常に便利な分野があるだろう。以前から遠隔教育でウェラブル装置に注力していたが、それは現場の対応に適したものだ。体系的な教育では、ここを触ったらどうなるか、こうしたらどう動くか、など試行錯誤する事で自習ができるだけでなく、記憶に残りやすい仕組みと言える。

ただこれらの作品のような自習ARを製品化するには膨大なコストがかかりそうだ。このようなゲーム感覚でいつでも壁に映して学習できるような、アプリや装置ができると楽しいだろう。

教育の在り方は、単に遠隔地からの指導だけでなく、実際に動かして(仮想で)疑似体験できるような仕組みが取り入れてられるのだろう。アウディの滝のプロジェクションに感動して、数学を勉強したくなる。そんな学習意欲の誘導にも効果的だろう。


0 件のコメント:

コメントを投稿