2014年1月27日月曜日

「ロボット兵器」登場に備えよ

「SFで描かれたことが現実になりつつあるという点で、今は100年前と似ている。(1914年に開戦した)第1次世界大戦では爆撃機や戦車、潜水艦といった兵器の技術革新が起きて、現代はロボット兵器の開発が進む。戦車などの殺りく兵器は戦争に革命をもたらすと同時に、政治や法律、倫理面の問題も引き起こした。無人機やロボット兵器も、人類に新たなジレンマを突きつけている。」(2014/1/27付日本経済新聞 朝刊


先ほどIndustry4.0で「高度なロボットによる第四次産業革命」を各国(ドイツ、米国、日本など)目指している事をブログに書いたが、米ブルッキングス研究所上級研究員 ピーター・シンガー氏によると注意が必要だ。

ここでは無人機などの兵器を例に挙げている。ロボットは自律型になり、自分で判断して、自分で実行できるようになる。いまは無人機でもモニターしながら人がショットのタイミングは判断する。しかし今後は兵器が相手を特定して攻撃を自ら行う事ができるようになる。

先のブログでも書いたが産業革命には血が流れる事が多い。このケースを考えて高度化した技術、例えばインターネットそのものが軍需用であった事はあまりにも有名な事実である。と言う事は産業革命で必要な技術はやはり軍需が先行しなければ実現出来ないかも知れない。無人機と無人機で戦うだけなら良いが、これが人類に被害を与える可能性がある。テロを考えたら空恐ろしい。ネットを見れば原子爆弾が作れる時代だ。これからの無人兵器は3Dプリンターで作れるかも知れない。

懲りたはずの経験しないと、愚かな人間は本当に役立つ社会的技術にできないのだろうか?機械の進歩に比べると人間の進歩は遅く感じられる。次世代人間と旧人間は並存しているのだろうが、その差は機械の差より少ない。今のネット社会が軍用技術に支えられて進展したことを手放しで喜べない話題ではある。

米国国防総省は有識者を集めて、兵器のロボット化に関する利用とリスクに関して議論を始めたらしい。日本は尖閣諸島の問題に端を発してか、無人機を米国から購入すると決めているが、上記の事も含めて積極的平和の意味を今一度検討してみる必要がありそうだ。

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