どうやら通信を押さえないとビジネスが成り立たなくなってきたようだ。これまで携帯端末メーカーやキャリア(通信会社NTT,au,Softbankなど)の課題であったが、最近の記事を見ていくと、通信+○○と言う組合せの多いこと、多いこと。
日経産業新聞2013年10月18日によると以下の記事がでていた。
社内で楽々ネット接続
アウディと日産、マツダの事例がでているが、各社各様ではあるもののネット接続サービスは当たり前になっていくようだ。
1.アウディコネクト:アウディは社内で8台まで接続可能な車内LAN、3年通信費タダ(中古はどうなるのだろう)、但し30万のカーナビに通信機が入っているという。
2.いつでもリンク:日産ではやはりカーナビに通信機で19万8千円からで、10年通信費無料だそうだ。いつでもリンクサービスとは別だと思うが「リーフ」は常時ネット接続して走行情報を日産のデータセンターに送っているそうだ。異変が起きたいとき、ユーザーに即座に連絡が行くとのこと。一種の安全対策ではあるが、これもビッグデータ収集の一環であるならば個人情報の保護も念頭において欲しい事ではある。
3.マツダコネクト:ここはマツダらしい合理性がある。専用アプリとスマホを使ったサービスでスマホ経由で運転情報をカーナビで表示できたり、ネットラジオが聴けたり、限定的ではあるが、面白い機能がある。
これらは単にネット接続ならWiFiモバイル機があるので、それを使えば良いのだが、接続された先でのサービスの品質が今後の課題になるだろう。アウディは値段の割にはスマホの機能と大差はない。マツダはサービスでネットラジオが聴けるらしいが需要はどうなのか?使い方で進んでいるのは日産だが、ここにトヨタyホンダの名がでていないのが不思議だ?一歩遅れているのか?開示しないのか。
いずれにして先の自動運転を見据えた環境整備としてはネット接続は必須であろう。
スマホ決済
これもブログに書いた途端にまた記事が出ていたので、トレンドである事は間違いないだろう。どこでも決済できるようになるのは、ある意味怖いが、海外送金などもネットが主流になっているのは単に手数料が安いだけで無く安全に送金されているからだ。大体銀行の手数料は高すぎる。
米イーベイは新興国と携帯向けという2つも柱で電子決済に参入するそうだ。両輪と言うがそもそも回線インフラのない新興国では無線が普及しており、携帯電話も同様に固定電話の非ではないと言われている。その市場を考えるとカード決済できない店舗も多いとおもわれるので、狙いとしては目の付け所が良い。
決済方法の変わってきている様だ。ペイパルなどはバーコードやパスワードなどのクレジットカード以外の決済手段を増やそうとしている。スクエアーもメールの送受信で認証できる決済をUSで試験的に始めたそうだ。
私はネットでの決済にペイパルを長年使っているが、カード情報を一々入力しなくても済むのが一番ありがたい。事故もないし、間違った決済でも問題無く返済された事がある。カード情報を預ける事に最初は抵抗があったが、一旦登録するとそれで済む便利さは、Amazonでボタンを押すだけで買える感覚に近いものがある。簡単すぎると使いすぎるので注意が必要だが、使わせる側としては、良くできたアイディアだ。
その内通貨自体が無くなるかも知れない。まるでSFの世界が始まるようだ。
スマートメーター
東電が来月7日から入札を始める
スマートメーター(次世代電力メータ)は2014年度から導入されるそうだ。スマートメーターは通信機能付の電力計で恐らく今後は決済もこの情報で行われるので、メータを読みに来る職員が失職するかも知れない。またこのデータは当然東電のビックデータになるので、家庭の電力使用状況がつぶさに分かる事になる。これらの情報をPCなどで閲覧できるようになればエコ意識にも繋がるだろう。メータには稼働が外からわからないようにすれば、泥棒が家人の有無判断に使えなくなる。安全面から優先に考えて欲しい。
このように多くのサービスで通信利用が当たり前になってきている。近々水(みず)に次ぐライフラインとしてのインフラになるだろう。すでに多くの若者には携帯・スマフォは、なければ生きて行けない程の存在になっているのだ。
しかしこれ程までに成っても人間の会ってのコミュニティーは無くならないだろう。通信を活かしたビジネスと、より人間的な出会いの場を提供するビジネスと両極端なサービスでチャンスが出てくるかもしれない。通信だけに注力していると足をすくわれるかも。