2013年10月23日水曜日

Appleの太っ腹と今後の地図戦略

今日は夜中からAppleイベントで持ちきりだった。特に今回発表されたのが、MacとiPadのiPhoneを除いたフルラインアップであったからだ。

昨日Windows8.1のインストール方法を説明したが、奇しくも今日はMac OS10.9の導入となった。しかしこれまでもそうだがMacOSの導入で困った事は一度もない。




今回も私はApp Storeからダウンロードした。さていくらかな?と思ったら「無料」とでている。これまではWindows程べらぼうな高さではないが、2000円前後したと思う。それでも安いし一度買うと数台のMacへのインストールも同一IDでは可能だった。

兎にも角にも自動なのでする事は「ダウンロード」もしくは「アップロード」のボタンを押すだけ、勝手に再起動して、ロードまでしてくれる。昨日のWindowsとは負荷の掛かり方が違う。Macは楽である。もっともハードとソフトを一緒に提供している強みはあるが、これがやはり家電化したPCとしては、当然の方法だと思う。

Appleの地図がなんだかんだ良いながら、内容が整備され使い勝手良くなってきてる。今回の10.9では地図アプリを投入してきた。これはやはり便利だ。例えばGoogle Mapをブラウザーから使うより、iPhoneやiPadなどでアプリを使う方が便利である事と同じで、独立したアプリで提供される事に使いやすさがある。ダイレクトに地図を見ることができるからだ。

今後地図はGoogleが言うようにAppleもやはり重要な位置づけとしている。そのGoogleは新しいサービスを発表した。

Googleの新しい「Google Maps Engine Pro」を利用すると、企業は自らのデータを地図上にインポートして分析し、共有することができる。企業アカウントの料金は1ユーザー当たり月額5ドルから。「Google Maps」担当バイスプレジデントのBrian McClendon氏は、新ツールの狙いを率直に語った。「これが新しい文書形式になるとわれわれは考えており、Googleはこれを文書形式の1つとして追加した。すべてのユーザーが地図製作者になることが可能で、またそうなるべきだ」。同氏はGoogleのサンフランシスコオフィス内にある、ベイブリッジを見渡せる部屋でこう語った。(CNET Japan
このサービスではERPで著名なSAPとの連携ができるそうだ。これを使うとSAPの地域別売上データをマップ上に展開すれば、どこで売上を伸ばしているか、また製品別を加えるとどの地域でどの製品が売れているかがすぐわかる。調達にしても同じで、原材料をどこで買うと一番安く買っているかが分かる。

これらの情報は現場は元よりマネジメント情報として非常に有用であると言える。これまで苦労して地図化していたと思うが、これが簡便な方法で実現できそうだ。GoogleMapの解像度(細かさ)があれば、どこの店舗で何が売れているかも分かる。ビッグデータの活かし方がここに有るかも知れない。

このようなポテンシャルを地図が持って居ることはGoogleでなくても分かって居るが、そのベースになる地図情報のハンドリング技術が一般にはない。だからAppleは地図技術を得るために必死になって勇み足になってしまった。しかし確実にAppleの地図も進歩している。ナビにしてもGoogleより結果が良いときもある。全体にもう一歩足りないが。

自動運転にはセンサーだけでなく、地図情報も大事な要素になってくる。トヨタが目指す2010年代半ばまでには、AppleもGoogleに匹敵する地図を抱えていなければならないだろう。





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