昨日に続いて、XPの移行に関しての課題になる。昨日は3つの方法があると言う話であったが、ではどうやって3つに区分していけば良いのか。ここでは3つの形態を想定しているが実際には2つもしくは3つ以上と言う事があるかもしれない。PCをどのパターンで移行していくかは、最初に決定しておく事項である事は言うまでもない。
1.PCを使う理由を明確にする
これにはPCを使う目的から考えなければ成らない。何の為にPCを使っているのか?これおを明確にするために、本来なら業務プロセスから検討すべきではあるがあまりに大がかりに成るので、ここではPC機材の棚卸表を利用する。主に固定資産などの管理に資産管理表は作られているが、償却費など業務に関係のないものは予め項目を減らしてPCの棚卸表を作成する。
この場合明らかにPCを利用しないと業務ができない技術職や情報システム部など明白なPCを除外しておく必要がある。変更が可能な部署および役職に関してその対象とする。
この表に利用者と役職、主な仕事(具体的にどんなソフトを使って、どんな作業をしているか)を確認する。今回期限の切れるOffice2003に関しても、その利用方法を確認する。
① 資料の閲覧(これだけならPDFで良い)
② 資料の修正(修正程度ならOfffice互換ソフト(Google Appsなど)でも良い)
③ 資料の利用(EXCELのマクロを利用ならOffice2007以降が必要)
④ 資料の作成・開発(これまでと互換を取るならOffice2007以降が必要)
あまり細かく確認すると調査対象者が面倒になって正確に情報を集められないのでこの程度が妥当であろう。その他会社の端末としてホストに接続している、部門でパッケージを使っているとか、企業によって確認事項はあるだろう。
棚卸表の準備ができたら、期限厳守で各部署に配布して回収する。できれば社内サーバーを利用して、皆で棚卸表を更新できる仕組みがあれば進捗も把握しやすい。
2.業務から適宜分類する
棚卸表を回収したら、業務内容を確認して、PCの利用を3つの形態に選別する。機械的に業務の番号を見て区分する式なりマクロなり、プログラムを組んで行えば目で検証する時間が節約できる。この場合本人の意見もしくは部署の確認などをしていると、どうしても保守的な判断が入り、PCでない場合は抵抗がおきる事が想定されるので、会社として実施している事を明確に示す為、実施担当役員など置いて対処する事が必要になる。
3.WindowsXPからWindows○○に移行する場合
時間はまだあるにしても、調達には時間がかかる場合があるので過渡的な手段としての方法も含めるとWindowsXPから移行する方法も3つある。
① WindowsXPからWindows7
② WindowsXPからWindows8
③ WindowsXPからWindowsVista
しかし8.0Versionでは少なくともタブレットを見越した作りになっていて操作性に難がある。ただ8.1で「スタート」ボタンが復活するので、いきなりタイル画面ではなくデスクトップ画面(WindowsXPやWindows7のような最初に立ち上がる画面)を出す事ができるようになる。
それにしても、私も使っているが、兎に角どこに何があるかが分かりづらい。整理しすぎて機能が奥に入った事と、タブレット仕様であるため画面の端をマウスで往復させるなどしないと隠れていて出てこないメニューなど、およそキーボード向きではない。WebからPDFをダウンロードしたときでも画面が全部PDFのReader一色になってデスクトップになかなか戻れなかった。これには慣れるためには時間が多くかかり、業務的にも面倒な作業になる。
<Windows8でもパターンがある>
では一気にタッチパネルのPCにするば良いと言う贅沢な考えもあるが、全てとは行かないので、これもWindows8に移行するなら既存のPCへの移行と新規調達の2面からの判断が加わることになる。これだけでも移行パターンは増える事になる。
Windows8になると、Windows7にあったXP互換モードがなくなる。最悪の場合Windows7であれば、XPでしか動かないソフトも稼働させることができる。Windows8にはそれができない。とは言うもののXPで稼働させている限りはリスクが伴うので、過渡的な対応と言う事もできる。XPでしか動かないソフトに関しては、早期の開発依頼もしくはパッケージの選定など事前の準備が必要である。まだ5ヶ月あるので大がかりなアプリでなければ、対応は可能だろう。
<WindowsVistaへの移行はどうか?>
最後の③Vistaへの移行であるが、これはあまり現実的ではないものの可能性としてはパターンが存在する。ただVistaがでた頃に多く導入された希有の企業にしか適用できない。それはVistaに当初付属していたXPへのダウングレードである。これを利用してXPを使っていた人にはVistaにアップグレード(元に戻す)が可能である。これで保証が3年延ばす事ができる。とは言えこれも他のOSに移行できなかった時の一時しのぎとも言える。しかし現実的に多額の費用がかかるので、一時だけでも、もしくは全体の一部だけでもこのような対応をすれば、コストを低減させることができる。加えてVistaは最新の8とのアーキテクチャが同じであるので、今後の移行に関しても有用性は高い。
0 件のコメント:
コメントを投稿