有名大学の授業を集めた無料ネット講義配信「MOOC」が急成長している。ハーバ
ード大、MIT、北京大、東大…、世界中の「教室」がお茶の間に。既存の大学・教
授の反発はあるが、MOOCは教育のあり方を変革している。日経ビジネスDigital
Massive Open Online Course(大規模公開オンライン講座)がフル名称だ。これを支えているのが、そしてこんな事を実現したのがインターネットによるオンラインシステムである。昨日書いたサザンのコンサートを映画館に配信する仕組みも革命的で、これを実現したのが通信技術である。
Moocでの授業は、インタラクティブ環境があり、質疑ができる上に受講者への設問もあるそうだ。最終的には理解度が試され(テストなど)修了書を貰う事ができる。Mookではエデックスという無料講義配信がメジャーだが、、他にもコーセラとユダシティーがある。コーセラには9月から東大から講義を提供始めたそうである。
「今でしょう」の東進も衛星を使ったオンライン授業をやっているが、予備校ではそれ程珍しい事ではない。むしろその大枚払った予備校から行く大学が、しかも自分で合格できそうにない人にも門戸を開いたのである。しかも無料で。しかし国によっては大学が無料の所もあるから、無料自体は問題でない。
例えば、いまはやりの「ビッグデータ分析」に関する授業がMookにあったらどうだろう。この技術を身につけるために、多くの受講者は個人であれ法人であれ、数十万も払って教育を受けている。実践的な部分だけ知れば良いと言う事だろうが、大学の場合はその背景から技術までトータルに教えてくれる。そんな技術者なら会社としては雇ってみたいと思うだろう。しかも一流大大学のお墨付きまであるのである。
実際にMookを提供する会社では、認定者への企業からの問合せを受けているそうである。これらの会社のビジネスモデルは、企業への人材斡旋料も収益元と考えているようである。ITとして注目すべきは、エベックスが開発したエッセイ自己採点の人工知能である。これらが進めば多くの受講認定が可能になると期待されている。
通信技術は多くの革命を起こすが、結局は大学の授業を配信すると考えた者、配信に授業を提供した大学の先進的な考えかたが在ったから、Mookのような仕組みができあがったのである。YouTubeがでて久しいが、映像の送受信で何ができるかを考えるのも新しいITの使い方を示すものだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿