2013/10/2 0:30 日本経済新聞 電子版による「富士通が企業のITを一
括提供する」サービスを始めたと報じている。
富士通は東南アジアで、企業のオフィスで使われる業務用システムな
どIT(情報技術)機能を丸ごと提供する。
通信ネットワークなどIT環境を整備するほか、顧客が少ない投資で
システムを使えるクラウドサービスも割安な料金で利用できるようにする。
東南アジアは日系企業の進出が相次ぎ、IT投資も年2000億円規模
に膨らんでいる。富士通は日本並みのサービスで需要を取り込む。
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<海外進出に際して>
東南アジアに進出する企業が後を絶たないが、いま脱中国を含めて大
きな動きが起こっている。中でもタイなどは日本企業が多くを占め、
人材不足に悩んでいる。これはベトナムやミャンマーにも共通に言え
る事である。
特に邦人相手にできる現地人の少なさが顕著になっている。また英語
が話せる人材も少なく。その上、東南アジアでは、現地人採用を強く
打ち出し、邦人の人員制限もしているため、ますます人手が足りない
状況がある。
真のグローバルは現地によるオペレーションが現地人により実施され
ている状況をさす。ネッスル、P&Gなどがそれを実現している。そ
の為にはマニュアル化やグローバルマネジャーの教育など徹底して実
施している。
<IT一括効果>
そんな状況から考えると、少なくともインフラに関しては、富士通が
一手に引き受けてくれるサービスがある事だけでも有り難い。特にク
ラウドの利用は国を跨いで活用できるため、進出するときも退去する
ときも、異動するときも、非常に楽である。サーバー等機材がないか
らである。
クラウドの是非が言われるが、やはりその利便性とセキュリティーに
関しては、他の選択より強力であると言える。
私がタイの現地システムを検証したときも、富士通は名を連ねていて
現地のシステム会社とコミュニケーション取れるようになっていた。
当然Loca Gaapへの対応も問題無く行える環境を持っていた。
今回のように通信ネットワークを含めたサポートは、大いに評価でき
るだろう。現地の通信事情は意外に調べにくい。現地に行っている人
でもその調査は専門化するため、一概に分かりにくい事が多い。
選定を間違えると、レスポンスが悪るかったり断線したり、業務に支
障を来す。特にネット前提になった今は尚更重要性をます。今後、多
くの企業が同様のサポートを出す事に期待できる。
<その他のIT効果>
ITを一括でサポートを受ける事のメリットは、高度なIT利用ができる
事を意味する。それは業務の自動化とマニュアル化の推進により、上
記の現地人を有効に活用することができるインフラとも言えるから
だ。
システム化は単に自動化するだけでなく、業務の効率化と円滑化を推
進する事であることを認識できるだろう。それによりLocal対応に、
少ない現地人資源を割り当てることができる。
現在自前で実施しているITに関しても、アウトソースする事を検討し
ては如何だろう。
【この記事のまとめ】
海外に限らず企業のIT環境を見直す良い機会であると考えて居る。餅
は餅屋で、ITの運用に関しては少なくとも外部の積極活用が必要であ
る。戦略システムへのリソースの集中投資が勝つために施策である。
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