さてそんな時期に数日前から記事になっている事がある。25ドルスマホ。約2500円のスマホであるが、これを仕掛けたのはFirefox。Firefoxがまさかハードでくるとは思わなかった。
「少し前まで新興国向けのスマホといえば「100ドル以下」という値付けが、売れるための条件とされていた。そんななかで、ファイヤーフォックスOSを開発する米モジラ財団は、中国のベンダーと組み、25ドル(約2500円)という破格のスマホを発表し、関係者の度肝を抜いた。」(2014/2/25 7:00 日本経済新聞 電子版)
Firefox OSはオープンソースのプロジェクトで、メーカーやキャリアがそれぞれのコードを持ち寄り、コントリービューションを行っていく仕組みだ。
Open sauceのメリットは、以下の事が上げられる。
- OS代がタダなので安価に提供する事ができる。
- 衆知を集めたアプリが開発される。
- 多くのメーカーが参加することができる。
当然デメリットもある
- アンドロイドでも言われてる事だが、ビジネスで使う場合バージョンが合わない事があり、企業独自のアプリが動かないなどの運用面で課題がある。
- Openなので当然、アタックを受けやすくセキュリティに課題がある。
新興国では、フューチャーフォンからスマートフォンへの入門機器として(非力なCPUとメモリーでも何とか動かす事ができるものとされているが)購入されるケースがある。しかし最近まで100ドルスマホとか言って廉価である事を売りにしていたが、OS以外のハードのコストは逆にそこまで下がっているのかと驚いている。
スマホの世界でもアップルとOpenの方向性の違いがあるが、Androidの例もあるしOpenのデメリットは売れない理由にはならない。多くの人は多少のリスクを取っても最新機器が使いたいと言うのが本音かも知れない。
アプリに関しては、楽天やリクルートがすでに開発しているらしい。他のOSに比べても開発がしやすいとの話もあるので、勢いづくともう一つの勢力に成るかも知れない。ただマイクロソフトも多くのメーカーで対応出来るMicrosoft mobileの仕様のハードルを大幅に下げて参加者を増やせるようにしたようだ。ノキアブランドが浸透している地域では主にヨーロッパからアフリカエリアになるが、マイクロソフトはシェアで2位を取っているらしい。
こうなると地域毎で導入される機種やOSが異なる事は致し方ない事になるかもしれない。Windows OSの独占状態こそが異常であったと言うことだ。ビジネスでグローバルに開発アプリを共有する事は難しくなるかも知れない。アプリを使う為だけに機種を揃える事は意味が無いかも知れない。FirefoxはWebの時代をブラウザーで切り開いた立役者でもある。Webベースの開発が主体のHTML5を活用する事でアプリができるなら、機種に依存しないアプリもまた作れる事になるだろう。
当面は主力になる、ならないは別として、メリットを活かせる可能性があれば、新デバイスを積極的に利用してビジネスを組み立てていく必要があるだろう。
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