「NECは2014年2月27日、国内の中小規模店舗に向けて、iPadから利用するクラウド型のPOS(販売時点情報管理)ソフト「NECモバイルPOSソリューション」を販売すると発表した。2013年から台湾で提供してきた実績があり、今回、中小企業に強い販売代理店(現在は、サイファの1社)を介して、国内での提供を開始する。想定価格は、1店舗当たり月額5000円から。販売目標は、2018年度末までに国内外で計10万店舗。」(2014/2/28 6:30 日本経済新聞 電子版)
iPadのPOSレジは目新しい物ではない。
指レジなども著名なiPadのPOSシステムを展開している。会計処理までこなす優れた製品だ。クレジットカード対応なども可能で専用機に比べて安価に導入する事ができる。また売上はリアルタイムで指レジ管理のWebシステムに取り込まれる為、すぐに状況を把握する事ができる。
飲食店専用のiPadのPOSレジでは、やはりポスキューブだろう。Goodデザイン賞を2013年に取っている実力派と言える。特徴はクラウドでないこと。店舗システムもあってそこでデータは蓄積される。ネットのよる障害を回避するためという。
NECのモバイルPOSソリューションは上記の比べて、特筆すべきものはないが差別化の為か以下の特徴を持たせている。これらの特徴は他社のシステムとの連携で実現されており、これも安価に導入できる仕組みとなっている。またこれらは実際台湾で1年近く使われており信頼性は高いと言えるだろう。コストは1店舗当たり5000円/月から、となっている。
O2O機能の強化内容
- 予約管理機能
株式会社VESPERの予約管理システム「TableSolution」と、「NEC モバイルPOSソリューション」の連携機能を提供。本機能により、従来は手作業で行われていた予約台帳や顧客台帳の情報とPOSシステムで管理する情報の統合管理を可能とし、店内配席から注文管理、会計までの一連の業務の効率化を実現。 - 電子レシート機能
株式会社ログノートのO2O型電子レシートシステム「iReceipt」と、「NEC モバイルPOSソリューション」の連携機能を提供。本機能により、iReceiptアプリ会員は、店舗での会計時に電子レシートをスマートフォンで受け取り、表示可能となるため、レシートの紛失や印字の経年劣化の可能性が低減。一方、店舗は、購入データに基づき顧客に適したクーポンや新商品情報を電子レシートに表示するなどの販売促進活動を容易に実施可能。
(NECサイトより引用)
今更間はあるが、なぜ?NECがiPadと思う所もあるし、現時点で小規模な市場(レジスター機器市場という意味で)に出てきたのか理由は不明だが、多くの選択肢が増え競争が起こる事は健全でもある。iPhoneやiPadがでてきてからゲームも専用機は押しやられたが一般化され、誰でも遊べるようになった。レジも専用はかなり高額だったが、iPadのお陰で電子的な処理が個人事業などでも利用できるようになった。
店を閉めてから、売上を計算したり、何が売れたか分析したりと大変な作業が待っていたが、これからはレジを締めると同時に、売上が確定される利便性を享受する事ができる。その意味では新しい市場を開拓することもできるだろう。広く海外にも目を向ければ大きなマーケットがあるはずだ。
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