「通信料の高さが影響し、従来型の「ガラケー」からスマートフォン(スマホ)への乗り換えの勢いは鈍ってきている。SMBC日興証券の菊池悟シニアアナリストは「スマホの市場を広げるには、サービスを限定した低料金プランなど柔軟な料金設定が必要になる」と指摘する。」(2014/2/17 2:00 日本経済新聞 電子版)
いろんな費用が減る傾向がある中で、通信費の増え方は異様かも知れない。衣料費や食費、交際費が減っているという。食費に関しては外食費が含まれているかどうか不明だが、先行き不安感から考えると消費が抑えられるのは当然だろう。
2013年度のスマホ販売数が2012年度を7%程下回っている。これには通信費が使いたい放題と言っても7M制限があるが、これを上回る通信量を使って居ない人が多いという。
(2014/2/17 2:00 日本経済新聞 電子版) |
筆者の以前ブログでiPadの通信量をキャリアで確認したら、7Mなんて全然使わないレベルだった。その為半年後からだったか、低レベルに設定するプランにした。当然料金も低くなる。もし低レベル設定で速度が出なければiPhoneでテザリングすれば済むし、総合的に考えた場合、どれくらい自分が通信しているか、キャリアで調べると良い。
ゲームや頻繁に動画サイトをみる事をしなければ、殆どの場合キャリア設定の通信量を下回る筈だ。ただWiFiモバイルなどは出先で接続しっぱなしの事があるかも知れないので、この場合は7Mを超える事もあるだろう。筆者がそうなので。
使い方にもよるが、恐らく殆ど人が過剰に通信量を払っていることになる。
日本の通信費は高いのか?
しかし総じて日本のキャリアは通信費が高いと言われている。表からもダントツに高い事がわかる。とは言え多くの国で日本品質のLTEは使われて居ないだろう。
(2014/2/17 2:00 日本経済新聞 電子版) |
良い物を安く提供するのが企業の基本であるとすれば、品質が良くても高額なら利用者は増えないし、増税もあってもしかしてガラケー回帰が始まる?かもしれない。そもそもスマホとガラケーの通信エリアが存在していることが無駄かも知れない。
料金プランも複雑怪奇だが、これは恐らく端末料金のリース料を吸収するための施策も含まれているだろうから、単純な海外との比較はできないと思われる。ただ少なくともスマホが売れなくなった多くの理由に通信費があるとすれば、キャリアも真剣に対処しないとスマホ普及は夢で終わってしまう。
料金が高いなら、格安SIMなどこれまでブログでも書いてきた手段もある。日本通信に代表される仮想移動体通信業者(MVNO)の話題も書いたが、まだ600万契約と普及が遅れている。
記事では競争がないから(実質DoCoMo、KDDI、SoftBankの3社)横並びになったと言われている。確かにそれも否めないがガラケーの巨額の開発費など、海外のプロセスにはないキャリアの生い立ちもその要因なのかも知れない。
今できる対策
今できる対策としては、以下の3ステップで実施出来る。オンラインでなく窓口でしっかり聞けば、いろいろ教えてもらえる。またスマホだけでなく固定電話やタブレットとの抱き合わせなど、トータルでのコストダウンに関しても確認すると良い。
- インターネットネット接続、固定電話、タブレットなどの使用状況とそれぞれのキャリアもしくはプロバイダーなどの情報を確認できる資料を用意する(DoCoMoも固定電話との総合割引ができるようになった)
- スマホのキャリアに出向く
- 総合的に検討してプランの中でリーズナブルなものを選択する
キャリアも通信量を分かりやすく請求書に記載すべきだし、Amazonのクラウドサービスのように、こうすればもっと安く出来ると言う提案をしても競争力になると考える。SoftBankは米国の通信事業に目が行っているよういだがまだまだ国内で価格破壊に挑戦して欲しい。
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