いまや、各分野で使われ出した3Dプリンターであるが、最近の進歩が急速になってきた。記事にあるのは、米3Dシステムズである。ここが4月に発売する「プロジェクト5500X」が凄い。素材を複数組み合わせて作成する事ができる。従来に比べて、早く複雑な造形が可能になってくる。価格は3000万と言う事であるが、金型含めて試作を繰り返すコストと時間を考えれば、高い買い物ではない。
米3D systemsは1月7日(現地時間)、砂糖を材料として使う3Dプリンタ「Chefjet」と上位機種の「Chefjet Pro」を発売すると発表している。が年度中と言う事らしい。これは主に家庭用としているが、焼き菓子?限定か。いずれにしても、この分野では家庭での活用も増えているという。3Dシステムズでは家庭市場も視野に入れている。
3Dプリンターは医療分野にも出て活用されている所から、工業用を出たと言う意味で3Dプロインター2.0時代とも言われている。最近テレビで見た物に、歯科医が虫歯のかぶせ物を3Dプリンターを使い、その場で作って即座に治療できると内容があった。穴の空いたまま一週間もかかっていた時代とは変わった事を実感した。
すでにここまで来ているかという感じではあるが、これが普及すれば歯科技工士の仕事はどうなるのだろうか?企業が下請けで金型を外注する事が少なくなるかもしれない。取って変わられる技術に対処していくことが生き延びる術かもしれない。逆手に取って、個人院で小さい歯医者には歯科技工士が3Dを導入して、即納体制を取るとか手段は幾らでも考える事ができるだろう。
一方JSRの100%子会社であるディーメックは、独自に開発した世界初のマイクロ波成形システム「Amolsys M―150」の販売している。実際の製品と同じ強度や質感の3D成形システムである。金型でない特殊なゴム型を使う。3Dシステムでは特定の樹脂しか使えないが、これは様々な樹脂の成形が可能となっている。
従来の3Dプリンターや光造形機は各方式の原理上、使用することのできる原料樹脂の種類が限定されており、一般的な熱可塑性樹脂を用いた成形品を作成できないため、適用範囲に大きな制約があった。今回発売するマイクロ波成形システムは、3Dプリンターの手軽さ、迅速さで様々な熱可塑性樹脂(ABS等)を使用して、実用製品を成形することができ、短納期の設計・製造や少量多品種の商品、オンデマンドで少数製造する製品の製造に最適。
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