① インフォメーションとコミュニケーション技術の融合
② セキュリティーとプライバシーの保護
インフォメーションとコミュニケーション技術の融合
①に関しては、すでによく言われているように、ITではなくこれからはICTと言われるように。InformationとCommunicationに関するTechnologyが融合し、これらをうまく使える企業がアドバンテージを取る。
このビジネスではすでにスマホの位置情報、その他各種センサーから得られる情報を分析するビッグデータ解析などが良い例である。これまでは大量のデータがあってもそれをコンピュータに入力する事が大変であった。また位置情報など移動する個々人がスマホをもって始めて取得できる様になったものがある。
IoT時代と言われるようにInternat of Things、つまりPCやプリンターなどの情報機器以外のものをインターネットに接続して、情報を得る、もしくはコントロールする時代になってきたと言う事である。
http://tomorrowspaper.wordpress.com/2014/03/17/410/ |
セキュリティーとプライバシーの保護
②に関しては、これまでも言われて来たことだが、①のIoT(Internet Of Things)が実現されていくと、益々必要な技術で有り制度であると言える。繋がる事のメリットは大きいが、特にプライバシーはSNSなどの進出も含めてかなり無防備になっている。その為か使う物次第と良いながら、関連事件が多い事もまた事実である。
最近大阪で起きた事に、情報通信研究機構(NICT)が大阪駅で実施しようとした実証実験がある。これは監視カメラで往来の人達達を撮影して、顔認識技術を使い分析した情報をもとに、防災および災害時における経路確保などに役立てる、というものであった。
もちろん顔分析の結果は、個人を特定する情報で半空く、分析後はデータを削除すると言った内容になっていた。制度上はこれが正しく運用されたなら問題は見られないようだが、ここで本当に分析以外にデータは使われないか、漏洩しないか、などの不安から大阪市民の理解を得られなかったと言うもので有る。
技術的な観点からはNECの顔認証技術を使う予定だった。NECは携帯に顔認証を利用するなど早くからこの分野では実積がある。
http://jpn.nec.com/face/technology.html? |
以前のブログでも書いたが、電子看板にはすでに監視カメラが取り付けられて、看板を見た人、見ない人の区別、男女の性別(最近は難しい人もいるが?)、年齢、立ち止まった時間などを分析して、看板内容を変えたり、広告主に分析結果を販売するビジネスがすでにできている。
NTTアイティ
これは面白いがちょっと怖い。電子看板の周囲に設置したカメラから画像解析して各種分析を行う。性別識、顔の向き(看板を見たいかどうか)、通過人数、滞在時間、看板を見た人の人数、性別、年代認識、を行う。この結果は「ひかりサイネージ」の利用企業に提供される。
大阪の実証実験と電子看板の人監視は殆ど同じ内容である。これが我々の知らない所でおこっている可能性は高い。最近監視カメラで犯人が特定されることも多く、防犯や検挙には役だって居ることは確かである。しかし逆に自分が知らない所で、そのような画像データが別の用途で利用される可能性もある。コンビニでもセンサーは多く存在し、ビーコンで顧客の動きは追跡されている(任意だが)。センサーだらけの社会で、やはりセキィリティーは必要だろうし、企業の論理だけで個人の情報が使われるのは納得できない事もある。
今回の大阪に関して言えば、政府が「プライバシーに係わるデータの取扱に関する法令整備」を議論し始めた事にも、延期を検討する要因の一つになったようだ。
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