「ドラマと同時進行で視聴者がウェブから謎解きに参加するTBSの「リアル脱出ゲームTV」。最大で170万人が参加するなど大きな反響を呼ぶ、インターネットとテレビの連携番組だ。視聴者の参加を促すためのヒントは意外にもテレビとしてのこだわりだった。」(2014/1/24 7:00 日本経済新聞 電子版)
筆者も初めから見ている「インタラクティブゲーム」であるが、かなり面白い内容になっている。これまでにないリアルな時間でドラマとの連動を楽しむ事ができる。ユーザー参加型としては日産の車が当たる当たらないは別として、なぞなぞをいち早く解いてそれが公表される満足感もあるだろう。
少々ふざけた内容ではあるが、ストーリーとしてもなかなか面白い。ただこの正月で数回目となるが内容がパターン化されてきたきらいもあり、どこまで維持できるかがポイントになりだろう。TBSも単なるソーシャルベースではなくエンターテイメントとして面白い内容にしていきたいとの話もあるようなので、今後に期待はできるだろう。
このゲームは当初31万人が参加して、今回4回目で109万人で3回目の172万人を下回ったがこれはサーバーダウンによるものらしい。3回目の結果を受けてサーバーが強化されているとすれば、集中して200万人以上がアクセスした可能性もある。いづれにしても口コミもあってか参加者が増加しているようだ。
ここで参加者を増やす工夫としてTBSではあえてアプリを配信しなかった。アクセスはブラウザー経由でできることを可能にした。
「アプリをダウンロードするのは面倒くさい。技術的には可能でも、人は面倒なことはやらない。技術やシステムありきではなく、使い勝手が良いものを提供する必要がある」と、技術とリテラシーのバランスを取る重要さを訴える。(2014/1/24 7:00 日本経済新聞 電子版)
まさにその通りで、人は面倒なことはやらないのである。これはこの番組だけでなく、ビジネスの中でも同じ事が言える。効果がほぼ同じであればあえて面倒な事はしたくないのが実情である。いま何でもかんでもアプリが専用化されているが、だれでも使えるブラウザー経由であれば、特別な事をしなくてもインフラがすぐに整備できる。
アプリでないとできない事は当然あるが、ブラウザーなども併用した使い方が、このテレビ番組の工夫から窺い知ることができる。
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