「NTTドコモのスマートフォン(スマホ)戦略が揺れている。AndroidとiOSに続く第3のスマホ向け基本ソフト(OS)「TIZEN(タイゼン)」搭載製品について導入を当面見送ることを16日に明らかにした。当初2013年中に予定していた発表時期が今年1月に延期されたのに続く2度目の延期となった。この裏には、「ツートップ」戦略やiPhone導入など、後手後手に回り一貫性のない舵(かじ)取りを続けてきたドコモ自身の迷走があった。」(2014/1/17 7:00 日本経済新聞 電子版)
数日前に延期の話を聞いていたが、ここまで無計画だったとは思わなかった。年末に延期の折には2月にスペインで開催される「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で発表するという話もあった。しかし再度延期した。
■ Point
スペックだけ見ると結構良いが、高性能が売れる要因ではない。対応するアプリが無ければただの箱だし、いまさら新しいスマホOSがあってもPCやクラウドとの連動もできなければ使えない。スマホの本質が分かっていたら、タイゼンは開発されなかっただろう。一歩も二歩も先をいくiOSやAndoridに勝てると思ったのだろうか。リスクを取って開発しなかったツケだろう。
係わった主要企業は以下の通り、蒼々たるメンバーである。
- ドコモ以外に、
- 韓国サムスン電子、
- 米インテル、
- フランステレコム傘下のオレンジ
- 韓国KT、
- 米スプリント、
- 英ボーダフォン
- 華為技術(ファーウェイ:当初のメンバーで数ヶ月で退却した)
- NECカシオモバイルコミュニケーションズ(スマホ事業撤退発表)
- パナソニックモバイルコミュニケーションズ(スマホ事業撤退発表)
米グーグルのAndroid、米アップルのiPhoneで使っている「iOS」に続く「第3のOS」として開発を進めていたが、実際にはサムスン主導でドコモが支援した感じだったらしい。はしごを外された感じだが、そんな事は初めから分かって居たはずだ。OSが必要以上に増えて嬉しい消費者はいない。
開発するときは、状況を考えて流されないで決定すべきだろう。
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