「「スマホの次」を狙うウエアラブル(身につける)機器。ソニーは20日、ラケットに取り付けるだけでテニスのプレー状態がわかるセンサー商品を発表した。商機を探るのは従来型のIT大手だけではない。早くから走り始めピッチを上げているのはスポーツ用品の巨人、米ナイキ。ウエアラブル機器市場の拡大を前にIT大手並みのフットワークをみせる。攻防は異種格闘戦の様相だ。」(2014/1/26 7:00 日本経済新聞 電子版)
Sonyの「スマートテニスセンサー」から記事は始まっている。今年はウェラブル元年になりそうだ。確かに昨年もWatch型のガジェットがでていたが、今ひとつ盛り上がりに欠けていた。Sonyのスマートテニスセンサーに見られるように実用的なものが出始めているのが事実である。Sonyとヨネックスで共同開発された。今年の5月下旬に18000円程度で販売されるらしい。
さてナイキではIT産業さながらの体制を敷いている。
ナイキのウエアラブル技術に対応する製品やサービスの実現を促す「フューエルラボ」と呼ぶプログラム。開発のアイデアを持つ企業10社を選び、ナイキが資金や技術面で支援する。サンフランシスコに作業場所を用意し、実績のある起業家や投資家の助言も受けられるようにする。「ナイキの技術基盤は多くの人に役立つ」。(2014/1/26 7:00 日本経済新聞 電子版)このNike+ MoveアプリはiTunes Storeで無償で 提供されており、iPhone5sと連動してモーションセンサーを使う事ができる。iPhone 5sの動きからユーザーのアクティビティを計測し、活動量を記録してくれる。これは「M7プロセッサー」が、加速度センサー・ジャイロ・コンパスなどの情報を常に監視・記録するので可能になった。バックグラウンドはもちろんアプリを起動していなくても測定できるのが最大の特徴と言える。
結局ビジネスの観点で見ると、ITの機能を活かすのはIT企業だけでなく、自社ビジネスの延長で利用できる分野があれば積極的に取り組んで行く事が必要だ、と言う事である。
他方 米グーグルは16日、涙に含まれるブドウ糖の量をもとに糖尿病患者の健康管理に利用できる「スマートコンタクトレンズ」の開発を表明したらしいが、糖尿患者の年齢を考えると筆者なら汗から血糖を計るネックレス型などが現実的な気がする。しかしコンタクトで計測したデータは当然スマホなどの装置に送られるだろうから、コンタクトの薄さに送信機器を組み込む事になるのだろう。このチャレンジ精神が維持されているのがGoogleの強みとも言える。
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