しかしMiix 2 8は、パネルサイズが8インチで薄さは8.35ミリと、サイズ感はAndroid搭載の7型タブレットとほぼ同じ。つまりiPad miniともニアーイコールと言う事になる。選択肢が増えたというか、スマホのWindows mobile的とも言えなくはない。
というものやはりマイクロソフトの世界はWindowsというOSよりもOfficeという業務アプリでの縛りがビジネス的にはある。Officeがないと仕事ができない環境があると思い込んでいる所がポイントで、Super Softwareの日経が言う所の超EXCEL時代が来ている事を考えるといつまでもワードやEXCELではない!だろう。そんな視点で考えるとWindows8.1はまだOfficeの世界を引きずっているし、それが使えるタブレット型PCが、タブレットと同じ大きさとCPUをハード的に合わせてきても、返って使い難いだけだと感じる。
<モデルと課題>
Miix 2 8はストレージの容量によって2モデル用意されている
① 64ギガバイトモデルの実勢価格は4万8000円前後、
② 32ギガバイトモデルは4万3000円前後。
どちらのモデルにもオフィス2013がプリインストールされるが、64ギガバイトモデルではエクセルやワードのほかに、パワーポイントも利用できる。
と言う事なので、前述したOffice文化を踏襲している。それはそれでも良いが、実際問題としてOfficeを使うとすぐにストレージの容量は一杯になるだろう。何故ってタブレット型PCで64ギガと言ってもユーザーが使える容量ではない。当然にOSそのプレインストールアプリで半分ぐらい容量が持ってかれる。その為32ギガでは恐らく使い物にならないだろう。64ギガでも基本的にはビューワーに留まると考えた方が良い。
そもそもOfficeはごりごり使うソフトなので、タブレット型が合うのかどうかは疑問である。ノート型のそれなりのスペックがあって成り立つと考えるがどうだろう。
インターフェースは、充電や周辺機器との接続に利用するマイクロUSB端子と、マイクロSDメモリーカードスロットのみで、映像出力端子は装備しないので、外出先でプロジェクターにつないでプレゼンテーションはできない。持ちはこべるのに出先で使えない。ここはタブレット以下と評価する。
解像度も1280×800ドットと、最近のAndroid搭載タブレットやiPadに比べると低い。当然Webのニュース画面などは見にくくなる。ただ画面が小さいので、パット見た感じでは、それなりに見えているように思える。初版のiPad miniの時もそうだったが、ちょっと見た目では問題なさそうだったが、実際使って見ると細かい文字などは拡大しながら見る必要があった。iPadのRetinaであれば拡大するまでも無く細かい文字まで読むことができる。それと同じで使ってみれば、見にくさが気になってくるはずだ。
そんないくつも課題がありそうなタブレット型Windows PCだが、また新たな参入者がでてきた。Acerが先週発売、人気のあまり即日完売してしまったレノボのWindows 8.1タブレット「Miix 2 8」に続く、AcerのWindows 8.1タブレット「Iconia W4」を発売した。
<Miix 2 8に劣る点>
GPSが付いていない(Miix2 8はついている)とか、タッチパネルの仕様についても、Miix 2 8が10点マルチタッチなのに対し、Iconia W4は5点マルチタッチと低い点が気になるところか。搭載メモリはLPDDR3 2GB。主な搭載機能・インターフェイスはMicro HDMI、Micro USB、microSDカードスロット、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、前面カメラ(200万画素)、背面カメラ(500万画素)、ジャイロスコープ、照度センサー、加速度センサー、電子コンパスと、GPSを省いたわりには一杯ついている。
<Miix 2 8に勝る点>
その他64ギガ版1本であるがOfficeがPersonalとProfessionalの2種類になっているそうだ。また当然だろうがMiix 2 8よりも廉価らしい。
少なくともこれらの購入層は個人でしかもPCはあまりやらないが、タブレットには不慣れだし、という所の狙いかも知れない。ただ既存のソフトを利用するために、これらの小型端末を購入するのは、よろしくないと考える。それは、これまでのWindowsソフトは小型端末で使う為に開発されていないために、表示が見づらかったり操作しにくかったりするからである。無理に使うよりは、タブレット用に開発した方が早い場合もある。慌てて飛びつかない方が良い。
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