2013年12月10日火曜日

テレビ朝日 新施設で「SDN」全面採用

テレビ朝日は、2013年10月に竣工した自社ビルのネットワーク基盤に、ネットワーク機器の設定をソフトウエアで柔軟に変えられる「SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)」を採用した。狙いは、ネットワークの要件定義や構築作業、運用などを効率化すること。物理設計を先行させることで、ネットワークの構築期間を短縮できた。(日経コンピュータデジタル12/12号)

と言ってもアイドルグループだったSDNの事ではない。ではSDNって無いかと言えばSoftwaer Defined Networrkの略である。簡単に言えば、ソフトウェアでネットワークを設計するというイメージである。これまでのネットワークの構築や分離、再構成などはいちいちネットワーク管理者が、物理的に設定してきた。しかし複雑化するとそれを運用する為に時間もかかり実用性が薄くなりつつあった。そこでソフトだけで設計、構築して、動作中でも構成を変えられるような仕組みがSDNと言われるものである。

(@IT 2013年04月08日 15時52分 更新)

ではビジネスで利用する場合何が嬉しいかと言えば、ネットワークの構築が早くできる事である。新しいビジネスを展開するときに、ネットワークの設定などで時間が取られていたら元の木阿弥である。テレビ朝日では、ネットワーク機器として、SDNの実現技術の一種である「OpenFlow」に対応したNECの「UNIVERGE PF シリーズ」を用いた。
NECはOpenFlowスイッチングコンソーシアムの設立当初から参加しており、フロー単位での処理を制御する「プログラマブルフロースイッチ」の試作機開発や、モバイル通信網へ応用する技術の開発などに取り組んでいる。 との事で先駆者といえそうだ。
IT-pro2013/02/06

SDNの採用理由は以下の3点であった。

① 初期のネットワーク構築の迅速化
② 複数種類のネットワークを同一の物理ネットワークに集約することによる低コスト化
③ 設定変更など運用の効率化

注目すべきは③ではないかと思う。テレビ朝日では、運用の効率化は、特にイベントホールなどでの利用を想定している。社外のイベント主催者や自社の番組収録など、イベントの特性に応じた回線を用意する際、SDNであれば迅速に構成を変えられる利点がある

ビジネスで使う事が多い放送局などは、回線などの多様な利用があるが、一々外注しているとコストもかかるし時間も取られる。自社内で済ませられればそれに越した事はないだろう。

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