スポーツ観戦の楽しみ方がIT(情報技術)の力を借りて大きく変わり始めた。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)向けに、試合のライブ映像を手軽に楽しめるネット中継サービスが相次ぎ登場。海外で開催されるスポーツが中心で、野球の米大リーグや自動車レースのフォーミュラ・ワン(F1)などを国内にいながら“生”観戦できる。(2013/12/13 7:00 日本経済新聞 電子版)
もう一つは、パソコンなら最大4つの試合の映像を同時視聴できること。例えば、同じ日にダルビッシュ投手とレッドソックスの上原投手が別々に登板した場合、どちらを見るべきか悩む必要はない。2人の活躍を別々の画面に表示し並べられるからだ。さらに別のヤンキースのイチロー選手の試合を合わせて観戦することもできてしまう。
MLB.TVは米大リーグ機構(MLB)が提供するオフィシャルなネット中継だ。国内ではヤフーの動画配信子会社GyaO(東京・港)が販売を担当している。しかしこれを見るためには当然料金がかかる。年間3500円だがこれはスポーツファンにとっては安いだろう。試合の無い日も過去の映像が見られるので、選手にとっても(プロで無くても学生、アマチュア)参考画像がいつでも確認できる。ファンは当然すきなシーンを繰り返し視聴できるので、これは面白い仕組みだ。日本のプロ野球にはこうした試みがないのが残念だ。
ITを活用したネット中継の波はモータースポーツの世界にも押し寄せる。自動車レースF1をスマホやタブレットで楽しめる世界初のサービスが、7月に始まった。手がけるのはソフトバンクの動画配信子会社TVバンク(東京・中央)。英企業が開発した「フォーミュラワン・オン・ズーム」(Zume)の販売権を獲得し、日本に持ち込んだのだ。
やはりITの利用法は米国からという流れは変わっていない。しかも上記両方共に親はソフトバンクである。米国からのモデルを定着させるのに優れている孫氏の術中にまたはまりそうな人達が増えるだろう。
ビジネスの視点から考えても、大きなトレンドは殆どが米国である。まだまだ発信源として米国のモデルを研究するのは、チャンスを共有する方法としては、王道なのかもしれない。
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