「LINE(東京・渋谷)がEC(電子商取引)の新アプリ「LINE MALL(ラインモール)」の配信を始めた
中略
12月20日、LINEはアンドロイドOS端末向けのLINEMALLを配信、サービスを開始した。iOS端末向けは米アップルの年末休暇で年内に間に合わなかったが、年明けにも開始される見込みだ」(2013/12/28 7:00 日本経済新聞 電子版)
フリーマーケット方式かと思えば既存EC型の店舗も入るという。個人と事業者が同じエリアで出品している新しい形態と言える。オークションとEC店の共存エリアの出現か。
個人では
(2013/12/28 7:00 日本経済新聞 電子版) |
フリマのように古着(中古)や新品もの何でも参加して売る事ができる。
特徴は送料の扱いで、これまで購買者が支払う形式が多かったが、LINE MALLでは販売価格は送料込みになる。ここは細かいようで良いポイントだ。
結果は同じなのだが、販売価格に込みと送料無料という意識が働き、購入者のハードルが下がる事になる。つまり「買いやすさ」を表している。
<出店方法>
出品の画面はシンプルに1ページで下記の6ステップ
① 写真を撮る
② カテゴリを決める
③ 商品名、販売価格、状態、配送方法を選択する
④ 任意の販売価格を入れる
⑤ 10%を引いた販売利益が表示(手取り)される
⑥ あとは出品ボタンを押す。
このような手軽さも特徴の2と言えるだろう。例えばYahooオークションや楽天に出店するとしたら、個人がこんな簡単にできるだろうか。数分で出店が可能になるのだ。
LINEの社長は、セレクトショップのような提案型を目指しているようだ。購買者が決め打ちで探して見つけるのではなく、ウィンドショッピングのように見ながら、楽しみながらを狙っているのかもしれない。これは新しいと感じる。
事業者では
(2013/12/28 7:00 日本経済新聞 電子版) |
ここでは事業者も出店している所がみそ。扱いは個人と並列で事業者だからといって優遇されたものはないようだ。
LINE MALLの「公式ストア」には、以下のような所があってそれぞれで特徴有る商品を販売している
- 食品スーパーの成城石井は、ワインやチーズなどの食品
- 古着のセレクトショップを展開するRAGTAGは、ブランド品の古着
- 丸善&ジュンク堂ネットストアは、コミック全巻など
個人と並列なると、例えば丸善で売っているコミックを個人が出していて、値段が安ければ個人に落札されてしまう可能性がある。ここでは個人と事業者が戦える場の提供とも言える。
これは、面白い試みが可能になるだろう。事業者は価格以外の方法で何か打ち出さないと、数の上ではまさる個人の方が、有利とも言える。逆にここで鍛えられた企業は、実店舗においても、これまでと違った販売方法で売り込むノウハウを活用する事ができる。
これからはECと実店舗の両輪で売り込むケース(楽天がO2Oで攻勢~)もあるわけショールーミングもこれからと言われている。このなかでLINE MALLがどれだけ認知されるだろう。
一つの新しいEC形態を提案したと思うが、これも昨日のウェラブルシャツと同じで既存の仕組みからアイディアをだして成熟させたものだ。つまりビジネスのネタはいまあるものの延長正常にあると考えると以外に目につくのではないだろうか。そう思うと以前読んだ本が気になったので紹介しておく。
0 件のコメント:
コメントを投稿