キリンビールは8月、インターネット上で理想のビールを若者らと議論するファンサイト
「キリンビール カンパイ会議」を立ち上げた。若者のアルコールに関する嗜好を吸い上げながら、消費者ニーズに即応した商品の発売につなげる狙いだ。
「一番好きなキリンのキャンペーンを教えてください!」。サイト上にはこうしたキリンからの「お題」が並ぶ。テーマごとにサイト登録者が自分の意見を次々と書き込んでいくスレッド方式を採用。登録者の投稿や発言を促すため「コラボ」と名付けたポイント制度を導入し、一定数に達せば「ラガー」などの商品ロゴが入ったスタンプがもらえる特典もつけた。(2013/12/15 7:00 日本経済新聞 電子版)
これって、聞いた事のある内容だと思っていたら、サッポロビールのキャンペーン(サッポロビールがO2O)と同じ内容だった。が実施時期をみるとキリンが8月から行っていることから、先行していたことがわかる。
アンケートをSNSで集計する事を意識しているO2Oである。サッポロと少々違うのが、企画まで入れている所だろうか。こんな商品が欲しいなど味わいや色、泡の感じなど伝えていけば、うまくすると商品化される。参加意識がちょっと高まるかもしれない。キリンビール 乾杯会議にはFacebookから参加することになるので、あらかじめFacebookのアカウントが必要になる。
またこのサイトでは独自の設定をおこなって実名で無くても議論できるようになっている。ただしログインしたときに、Facebookに登録されているプロフィールが取得されるようになっている。労せずして個人情報の一部を取れる訳だ。メーカーとしてのメリットも多く在る。
その他は「ポイント」による特典などが得られる。8月から実施していて何かクリスマスにキリンから新商品が出たとは聞いていないので、情報を収集しても商品化には時間がかかるということか。しかしこれまでの市場の売れ筋データを分析して、過去に向かって結果を分析するだけでは顧客のニーズは見えてこないだろう。
この試みはFacebookでやられていることがまず味噌だ。比較的若い世代を対象にしているらしい。20代から30代を対象にしていると言う事だが、この年齢層だとFacebookよりもLINEかもしれない。いずれにしても「読みにくい層:若者」からの情報は、これからの商品を支えてくれる顧客になるので、重要な試みと言える。
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