中古市場は活況だ。中古パソコン販売大手のソフマップでは「11月の中古PCの販売台数は前年を1割上回っている」。
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モニターが付属しないデスクトップパソコンなら1万円台後半の価格帯はよく売れているという。
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パソコンの回収や中古販売などを手掛けるアンカーネットワークサービス(東京・葛飾)ではリファービッシュパソコンをデータの移行・消去やセッティング、送料、3年保証といったサービス込みで3万8千円で販売している。
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CPUが米インテルのCore2Duoの1.85ギガヘルツ、メモリー2GB、OSはウィンドウズ7pro
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調査会社のMM総研(東京・港)によると今年4~9月の国内パソコン出荷台数は前年同期比8%減の691万台。足元では盛り返しているものの不振が続いている。販路別でみると、個人向けが3割減と大幅に落ち込んだ一方、法人向けは14%増と対照的。XP更新需要が主に法人市場を押し上げているようだ。
2013/12/6 7:00 日本経済新聞 電子版
と言うことらしい。リファービッシュパソコンって何だろう。辞書によると以下の意味になる。
リファビッシュ
refurbish
〔磨き直す意〕
メーカーが製品(初期不良品やリース返却品など)を回収整備して,これを明示した上で再販売する手法。パソコンなどで行われる。
中古品であるが、メーカーが整備して調整済みで、ある程度の保証(90日程度)があるものを言う。上記のアンカーネット以外でも、各家電量販店で扱っているようだ。リハービッシュパソコンのメリット・デメリットは以下の通りである。
<メリット>
購入価格が安価にすむ
メーカ保証(90日)と販売店保証がつく
<デメリット>
一般の中古と違うので数量が少ない
同一機種で揃える事が難しい
中古を使う範囲は事務などで、ワープロソフトを中心に使う仕事に限定されそうだが、ここ数年を乗り越えるには1つの選択肢である。しかしPCは箱だけでは動かない機械である。ソフトが高度化するとPC資源を多く使う傾向がある。ワープロであっても利便性を向上させれば多くのメモリーも使うだろうし、グラフィックスの処理も要求されるだろう。
このリファービッシュパソコンの何年落ちのものを使うかによるだろうが、1,2年内のもので有ればそれ程問題ないだろうが、3年を超えたものは果たして経済的かどうかは疑問である。
近々業務システムなどが入れ替わったときに、PC側の処理が多いと動作が緩慢、もしくは不安定になる事がある。そうなるとPCを買い換える事になるので一年で償却しなければならない羽目になる。
導入に当たっては、中堅企業と言えどもIT戦略を考えた上で決める必要がある。全体でバランスの取れる投資をしなければならないので、安価である事が必ずしも良い選択にはならない。
<Officeはどうするのか>
そしてもう一つ忘れてはならないのは、XPの保証だけが終わるのではなく、もっとも使われているOffice2003のサポートもなくなると言う事である。脆弱性などはOSでもアプリでも同じ事で保証がないとすれば、セキュリティー上の問題は残ったままになる。
PCをいくら安価に調達しても2007以上を購入しなければならないので、このコストも管がなければならない。最新版の2013はともかく2010にはしておきたい。しかしインターフェースが2007からこれまでと変わり、リボンと称する分かりにくいメニュー体系になっているのがネックだろう。とは言え2003のサポートが終わるので変更はMUSTである事に違いはない。
これが数万円もするので、以前にも書いたがこれを機会にクラウド型のOffice365に移行してはどうだろうか。PCに依存しないクラウド型ならある程度の負荷はかかるものの、データの遣り取りも簡単だし、PCを変更するときにもデータの移行、アプリの再インストール作業から解放される。トータルに作業コストを下げる事ができる。
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