2014年2月27日木曜日

ビットコインは本当に悪なのか?

追加情報として本日マウントゴックスが民事再生法の適用を申請したと言う記事がでた。インターネット上の仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」を運営するMTGOX(東京・渋谷)が28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日受理されたと発表した。債務が資産を上回る債務超過に陥っていた。顧客が保有する75万ビットコインのほか、購入用の預かり金も消失していたことが判明した。」2014/2/28 19:33 日本経済新聞 電子版

いまビットコインの話題が喧しい。東京に拠点を持つビットコインの取引所である「Mt.Gox」(マウントゴックス)が、昨日2月26日未明に「すべての取引を当面停止する」と発表した事に端を発している。これによって当然顧客はビットコインを引き出せなくなった。それどころが270億円もの金額が一瞬にして失われたとの言われている。ハッキングなのかもシステムトラブルかも分からない。テレビではわざわざロンドンから来た顧客がいて日本円で3000万円分のビットコインを失ったと言っていた。



実態がないように思われがちだが、実際のコインも買えるし、当然ショッピングや飲食などでも使う事が出来る。

なぜこんなにビットコインは受けたのだろう。これまでの新聞記事で大きな特徴と言われて来たのは海外送金の手数料が格安である事だった。

仮想通貨であるため、電子的口座からデータが動くだけである。世界共通通貨なのでそれが可能である。



マウントゴックスは昨年6,7月には約70%のシェアをもっていたらしいが、システムトラブルで2週間ほど取引が停止されていたようだ。その意味では今回が初めてではない。このためシェアが30%代になっている事からも、今回でかなりのダメージを受けるだろう。

が、これでビットコインなど仮想通貨はなくなるだろうか?国家の信用不安の代わりにビットコインに換える国もあるのだ。

日経の記事で実際にマウントゴックスで口座を開いて使い勝手を書いた記事があった。これが昨年7月の事である。


「使い勝手はどうなのか、記者が実際に入手して利用してみた。まず手持ちの円とビットコインを交換するため、取引所を探す。ネット上には20程度のビットコイン専門の取引所があるというが、全取引量(月間約500億円)の約7割を占める「Mt.Gox(MTG、マウントゴックス)」の運営企業が東京都内にあると聞き、ネットで口座を作った。」(2013/7/28 6:30 日本経済新聞 電子版



口座の作成方法は以下のステップで30分ほどで完了する。
 ① ネットに接続して口座を作成する手続きを行う
 ② 個人情報を入力する
 ③ 身分証明書の書類をスキャンして送信する

ビットコインの購入
 ① 銀行口座からマウントゴックス指定の銀行口座に振り込む
 ② 翌日にマウントゴックスの口座に同額が転送されている
 ③ ビットコインを購入する(相場があるので価値が動く

ビットコインを扱うストアでは、当然ビットコインでの決済が可能であるし、仕事で月に数百万もの決済で利用しているケースもあるようだ。為替リスクもないので海外間決済では有効かもしれない。昨年7月末時点で、世界で57万人が利用していたという。実際のコイン数は以下のとおり。



日経ではこう締めていた。
「ただ、リスクもある。年初に1BTC=13ドル台だったビットコインの対ドル相場は4月に266ドルまで急騰した直後、70ドル台に急落。金融コンサルタントの野口能也さんは「日常で使うのは危険」と指摘する。 
 記者の感想としては、米サイトでのネット通販でも決済は一瞬で手数料もゼロのケースが多く、使い勝手は悪くない。ただ、保有するビットコインがいきなり無価値になったら、という不安も残る。円をたくさん交換して、使おうという気にまではならなかった。」(同上)
やはり個人責任と言う事になるだろうが、いずれは実施の通貨のない世界になるだろう。金が紙幣になったように。


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