2014年2月18日火曜日

3D裸眼斜めOKな技術と3D遠隔利用の道

NECが母体だった液晶パネルメーカーのNLTが次世代液晶技術の開発に力を入れている。とは言え記事はちょっと前の内容になっている。昨年10月のIT国際見本市「CEATEC」でNLTは3次元ディスプレーシステムを展示した。











NLTのブースでは、3D以外にも丸形液晶など面白いものを展示していた。3D技術と言う事でゲーム会社(当然だ3DSが出ているし)も多く来たようだ。がNLTでは医療用の内視鏡手術用モニターとして実用化を急いでいる。確かに2次元で見るより正確な手術ができそうだ。これらの技術は3Dだけなく高精細な解像度を上げる技術も関係している。内容についてはプレスリリースで以下のように解説されている。

当社が新たに開発した3D画像処理エンジン・TR3iは、アイトラッキング装置が計測した観察者の観察位置に応じて、表示ディスプレイの特性を反映した独自の画像変換処理を行います。これによって、観察位置が移動した時に画像が二重に見えたり、左右の目に入る画像が逆転する逆視像が発生してしまう問題を解決して、最適な画像データを裸眼3Dディスプレイに送ることが可能になります。

  一方、従前より当社が開発と製品販売を進めているHxDPは、独自の画素配列によって高密度で高精細な立体画像表示を可能にする多視点裸眼3D表示技術です(*1)。  このHxDPを採用した高精細の3D液晶ディスプレイモジュールに、今回開発した3D画像処理エンジン・TR3iを搭載することにより、観察位置の変化による影響を抑え、より自然でシームレスな裸眼3D表示を実現することに成功しました。

このような3D技術が小型化されたデバイスに搭載されると、SFで見るようにあたかも目の前に相手がいる感覚で会話をする事ができるようになるかもしれない。いまWeb会議なども活用されているが、いざとなると現地に行く必要性が高いが、リアルに近づけばより電子的な会議や、会議と言うより壁に投影しておけば、いつでもそばで仕事をしている感覚の環境が作れる。本当のバーチャルリアリティーだ。

また民生用も内視鏡がロボットハンドで操作出来れば、遠隔地からの手術がよりリアルに正確に行われる事が可能になるだろう。ITの医療進出は多くの明るい未来を示唆してくれる。

3Dプリンターでとんでもない事ができる

 バーチャルリアリティーに関連して、3Dプリンターを遠隔で使うとどうなるか。という「3Dプリンターが再構築」と題する記事だ(掲載日 2014年2月18日 日本経済新聞 産業 18ページ)

最近月面開発が再開したという記事もあるが、これに関連して月面に建築物を作る際に、地球から資材を送っていたら大変なコストがかかる。しかし月に3Dプリンター(当然将来の)を設置しておけば、地球からデータを送るだけで月で資材を加工してくれる。これなら一々完成品を地球から送る必要は無い。細かい突っ込みはおいといて、非常に面白い事になる。

木村拓哉主演の安藤ロイドという番組があったが、そこでは5次元プリンターなるものがあって未来から送られた設計図でアンドロイドが現在に再現するという場面がある。これは将来原子レベルでバラバラになったものを再現する、テレポーテーションの原型になるのかもしれない。

そう考えると、3Dプリンターを送り込める事ができる所には、いつでもどこでも行く事ができる時代がくるかも知れない。SFは現実化され、現実はSFを上回る事もある。




   

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