2014年2月4日火曜日

アルプス電気 ロボット化(自動化)を推進 国内で製造拠点を!

「アルプス電気がセンサーやスイッチなどの製造拠点である宮城県桶谷工場で「生産性の大幅な改善」に取り組んでいる。製造装置の自動化を進めるとともに、装置の開発期間も従来に比べて3分の1に短縮する。この取り組みを他の生産拠点にも広げて、国内工場の生き残りにつなげる考えだ」(日経新聞 産業P4 2014/02/03)

海外比率が6割になるそうだが、海外生産のコストメリットも少なくなってきているために栗山社長の音頭で進められているらしい。先般来GoogleやAmazonなどのロボット戦略、中国が来年ロボット大国になる事実をブログ記事にしているが、これらは趨勢ではあるものの、日本が黙って見過ごして良い事ではない。

「高画質化と省スペース化のニーズが高まっている、携帯電話、スマートフォン端末のオートフォーカスカメラ機構。アルプスのVCM アクチュエータは、小型化ニーズ、低背化ニーズのそれぞれに対応した外形バラエティを用意。大口径レンズの搭載にも対応しています。もちろん、独自の機構設計技術、設計シミュレーション技術を駆使して、高画質化に必要なレンズ径の拡大と、搭載しやすいコンパクトさという相反する条件を両立。メカニズムの動作精度を徹底追求しています。 
ばらつきの少ない自動機生産により安定品質の製品をお届けしています。
アルプスホームページより

アルプス電気のような自動化を推進して、国内で最大限の生産性を上げる考えかたは非常に有効であり効果的である。またここでヒントになるのは、多機能工的自動機である。汎用モデルが基本だそうだが、扱う製品に合わせた治具が取り替えられて、複数の製品に対応する事ができる

これは受注に応じて機器を作って対応すると、注文が切れた時に少なくなったときに稼働率が極端に落ち込む。これを回避する上でも汎用性と特化性を合わせたハイブリッドな自動機の開発となったようである。またこれらの自動機は動きをクラウド経由で監視かつデータ収集されており、装置のズレなどの情報をグローバルレベルで共有していると言う。

また開発期間短縮のためにCADシステムを開発して、設計段階で機器の動きをシミュレーションできるようにしている。自動化機器の制御プログラムのバグを修正しながら設計、開発ができるようにしている。このような絶え間ない努力が良い製品と環境を作りあげて行くのである。

先にも書いたロボット化に関して、日本も国を挙げた施策を考えて欲しいものである。大手は円安で大きな利益を出しているが、歴代最大の利益ってなんだ?為替の動きで儲けた利益は実際の経済活動で得た物では無い事は、誰もが分かっている。それ故に大手は取引に対して、仕入単価を上げさせない。こんな事ではない本当に競争力のある企業を育てる政策、対策が必要だ。

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