2013年11月20日水曜日

ショールーミングの世界 イオン、スーパー1600店 ネット直結

イオンは2016年度までに、スーパー全1600店で売り場とインターネットを連動させるサービスを始める。消費者が店頭でスマートフォン(スマホ)を使い撮影した商品を即日宅配するほか、専用サイトに誘導して店に用意しきれない商品も販売する。小売店は急成長するネット専業に市場を奪われている。店で品定めだけしてネットで買う消費行動が広がるなか、実店舗をネットと直結し顧客を囲い込む。(2013/11/20付日本経済新聞 朝刊)


今日は一面トップでこの記事がでたが、読者にはおなじみだろう。関連ブログが2つ今日で3つ目の話題になる。それにしても実店舗がネットにやられていると言う観点で始まっているが、実際ものを売るには店舗が必要だ。手にとって見えるからである。

しかし実店舗には欠点がある。物理的な制約で種類がおけない、もしくは商品が置けない場合がある。百貨店がなんでもないように、もはや実店舗に入りきれない商品が存在すると言う事だ。

ヤマダ電機がネットに対抗して安売りを続けた結果、利益が出なくなった。この記事は記憶に新しいが、もはや品数で本屋、家電、消費財などはAmazonに勝てるところがないだろう。しかし逆にAmazonには実店舗がない弱みもある。

とは言っても先のブログで書いたように、他店舗で実物を見てAmazonで買うスタイルが出てきているので、店舗だけあって売上に繋がらないようでは、これまた困るわけである。その為イオンの様に、顧客を囲い込むために、サービスを展開し始めた。ここで新しい試みが、ある

商品のバーコードを写真に撮って、これが欲しいと言えば、宅配してくれるサービスである。これは一旦店舗にくる必要があるが、目で見たものを選択できる点が良い。またネットに一旦接続されると、おれもこれもと商品を宣伝できるようになっているようだ。スマホなど位置情報がわかるものからのアクセスなら、どの店舗からアクセスしているか分かるわけだし、その店舗の特売を画面に映し出して購買を促すこともできる。

いろんな手口が考えられるので、実店舗がある所は通販とは違う色をネットを使って出して行く事が、これからのテーマになるだろう。

このサービスに一役買いそうな仕掛けがiPhoneにある事をご存じだろうか。iOS7にはビーコンが埋め込まれているそうだ。ビーコンは遭難信号など出す機械として有名だが、これを出していると言う事は、その信号をキャッチすれば、その人に向かって近くの店舗から信号を返すことが出来ると言うことだ。つまり通りかかりに店舗から商品・サービスの案内をスマホに送れるのだ。

GPSなどの大きな仕掛け無しにできる事は、非常に有効だし送り手の店舗が簡単にできそうな仕組みである。ビーコンのアプリもでるようだし、USではビーコンの使い方をいくつもの会社が検証しているようだ。

こんな情報も知っているだけでなく活用した店舗や企業がまた大きな利得を得るのではないだろうか。

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