2013年11月23日土曜日

大学に押し寄せる大波 無料ネット講座が変える教育の常識


ICT(情報通信技術)によって、教育現場が急速に変わりつつある。大学では「MOOC(ムーク)」と呼ばれる無料のオンライン講義が急速な盛り上がりを見せている。米国の名門大学が始めたこの取り組みは、日本を含む世界に広がり、大学教育のあり方に大きな影響を及ぼしそうだ。(日経電子版2013/11/23 7:00)

MOOCについては何度も取り上げたが、日本の大学教育が変わってくるだろう。これはIT技術が発達したお陰で可能になった新しい学習の方法であるが、学校そのものの考え方も変わってくるかもしれない。東京大学が主要MOOCプラットフォームの一つであるCoursera(コーセラ)への参加を表明した続いて京都大学のedX(エデックス)参加が発表された。

このIT技術はとくに大袈裟なものではなく、オンライン学習と同様の仕組みである。MOOC以外にも大学の講義をオンラインで流している会社もある。筆者はiTUNES Uのサービスがでたときも驚いて東大の講義やノーベル賞受賞者小柴氏の講義もダウンロードした。結構これが面白い話題が多くて興味が引かれた事を覚えている。


先日脳科学者の茂木健一郎氏が「東大入試のような偏差値教育が日本を駄目にする」という番組をやっていた。世界ランキングで東大は32位だそうだ。何を持ってこの順位を付けたかというと学力だけでなく、社会にでてからの貢献度も含まれているそうだ。百位以内に入っていた日本の大学はすべて旧帝国大学だったと記憶している。我が早稲田は慶応に後塵を拝していて且つ100位を遙かに下回っていたと思う。THEタイムズ・ハイヤー・エデュケーションをご覧になっては如何だろう。
しかしこの後新聞にでた日本のランキングでは東大に次いで2位だった。

話を元に戻すが、iTUNES UにしろMOOCにしろ、これまでにない方法で学習ができる環境がインフラ化しようとしている事である。興味がある人はどんどん勉強する事ができる。本当の意味で、知りたい知識を得ることができる。何でもできる必要はない。役立つ事ができる知識を得て、ビジネスにサービスに活かして行くのが本当の意味で教育の役割だと考える。

このITの利用方法は大学に限ったことではない、企業の中でも人材のスキルアップの為に多くの講座を設けて学習して貰う事が必要だろう。自社だけに作るのではなく、外部の講義を使う事も良いだろうし、自社に特化する特殊な内容を専門家が解説するものも良いだろう。

最近はマニュアルに動画を入れてビジネスコモンセンスの教育をしている企業もある。iPadなどのタブレットがあれば、いつでもどこでも学習できる。企業内教育の一環、また企業が自社の製品性能技術などの詳細を外部に講義するなど、新しいYouTubeとは違った情報提供の方法として提供する事もあるだろう。


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