2013年11月21日木曜日

薬ネット販売 マツキヨ、翌日配送


一般用医薬品(大衆薬)のネット販売ルールが固まったのを受け、ドラッグストア大手が本格販売に向け動き出した。最大手のマツモトキヨシホールディングスは年明けに都市部中心の翌日配送などサービスを強化。ウエルシアホールディングスは対面のように問答した上で適した薬を示すなど消費者の安心感を高める。ネット通販大手などの参入が相次ぐ中、店頭ノウハウをネットにも生かし対抗する。(日経電子版2013/11/21)

昨日のイオンに続き今日はドラッグストアの対応が記事になった。最近楽天の三木谷氏が「医療用医薬品から市販薬への切り替え後原則3年以内でネット販売を解禁する」などとした政府の方針を受け、楽天の子会社が、処方薬をネットで販売する権利の確認を求める訴訟を起こした。安倍総理がこの件を検討するとしたことで、民間議員の辞職を撤回した件だ。

医薬品のネット販売は、何でもネットで売りたい三木谷氏の意向は別にして、一般消費財とは違う点で留意する必要があるだろう。ただこのような傾向に対処するべくドラッグチェンが動き出した構図が今日の記事である。

ネット販売の雄である日に4800万もの人が訪れるアマゾンでなど大手のネット通販会社が医薬品販売に参入している。「本当に大丈夫か」と利用する側としては薬だけに懸念もある。

ドラッグストアもネット通販にお株を取られてはたまらないので、特色を活かした対策を取るようである。表題のマツキヨは都市部を中心に翌日配送するそうだ。1400店舗の販売網があるので、ネットで販売したものでも、最寄りのマツキヨに行けば、薬効などの確認も可能だろう。店舗で説明を受けて、なくなったらネットを利用するパターンが増えそうだ。その意味ではネット通販やショッピングモールがネット参入していても、医薬品に関してはドラッグストアの方が、という人の方が多いのではないだろうか。

コンビニも配達してくれる時代なので、ドラッグストアもコンビニ(とは言ってもSC大手が親玉だが)と提携する事も必要かもしれない。なんと言ってもセブンイレブンだけでも14,000軒以上の店舗が全国にあるのだから。


昨日の記事でもそうだが、実店舗とネット通販の使い分けを考えると、処方箋にある薬が扱えない、という事がネットでは減ってくるだろう。実店舗におけない希少な薬でも倉庫ならおいておけるからだ。ネットと実店舗の相乗効果が得られる売り方を考える必要があるだろう。

またネットで売るなら売った人へのケアーや確認などをこまめに行い、これまで得られなかった情報を医薬品会社にフィードバックする仕組みも考えられる。


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